ルーマニア人の特徴
こういう何人だからという括りで話すのは好きではないのだが(出身地によって、各人の性格を決めるべきではなく、文化的差異を学んで、仕事に活かすぶべきというのがインターナショナルマネジメントの基本である)、そういう特徴の人が多いんだなといったくらいの解釈で留めるなら、それは有効に働くこともあると思う。
例えば、世界的に見れば、日本人は、時間に正確だったり、責任感が強くて、協調性があるというのはよく言われるし、大半の人はそうだと思うけど、もちろん例外的な人はいるのであってということ。
また、下記の記事については、2016年9月からルーマニアに約11か月住んでいる私自身の実感としても、大部分で賛成できるものだったので、紹介してみたい。
なお、一口にルーマニアと言っても、私が住んでいるトランシルバニア地方と首都のブカレスト近辺では、違う国のように感じることも多々あるので、一概にルーマニア人はこうだと断定できるものではないことを改めて付け加えておきたい。
元記事は英語なので、ざっと大きいところを訳してみた。
http://roconsulboston.com/Pages/InfoPages/Commentary/RomanianCharacter.html
Family is at the core of everything; family needs support, and offers support
家族が、すべての中核で、家族間での助け合いがある。
私のクラスメイトも毎日とはいかないまでも、よく家族と電話していたりして、家族との距離は近いと思う。
また、離れて暮らしている人は、お母さんが食べ物をよく送ってきてくれるらしく、食べきれない分を私にくれたりする。
以上のことからも、家族の結びつきは強いと思われる。現に、少し休みがあると、学生の場合、家で家族と過ごす人が多い。日本人の学生の場合、1年に2回くらい故郷に帰るくらいだと思うけど、その比ではない。
Patriotism and hatred for Romania somehow go hand in hand
国に対して愛国心と憎悪の気持ちが混在している
これは本当に人によると思う。
確かに、私もクラスメイトから入学当初、なんでこんな何もない国に来たの?、女の子以外は何もない国だよなど、かなり自虐的なことも聞いたりしたけど、多くはそう言いながらも、自分の国のことが好きであると思われる。
確かに、もう大学院の卒業後は海外で働くと言っている人もいるけど、一度海外に行った人でも、やっぱりルーマニアが好きだと言って、帰ってきている人のことも少なくない数知っているので、これについては、一概に言えない。
ただ、若い世代、物心がついた時にすでにEUに加盟していたこれからの世代は、ルーマニアに対して、あまり未練がないというか、海外に出たいという気持ちが強いように思う。
記事で言っているように、ルーマニアはダメだというのを外国人が言った場合には、それは好ましくない状況になるだろうということは確かだろう。常識的に考えて、外国人による、住んでいる自分の国への批判は、どの国の人でも好きではないはず。その人が多少自国を嫌っていたとしても。
A ‘love-and-hate’ relationship with foreigners
外国人に対して愛憎が混在している
外国人全般が好かれているかというと、そうではないと思うけど、アジア人の中でも日本人に対する印象は良いと思う。特に田舎に行けば行くほど、外国人はまだまだ珍しいので、興味があるからなのか、親切というか朗らかな対応をしてくれる人が多い印象。
また、もちろんまだまだ自国の経済が日々発展している段階なので、裕福な外国人に対して排他的な意識を持っている人もいる。でも、これは日本でも多少なりとも、同じところがあると思う。お金持ちの外国人が自国の良いところを奪ってしまうようなところが。
Spirituality goes deeper than you imagine
霊性が、想像以上に深く根付いてる
年配の人ほど、スピリチュアルな人が多いイメージはある。クラスメイトは、ビジネスを学んでいるからか、現実的である。
これもどこに住んでいるかだったり、人や世代によると思う。都市部よりも田舎、そして若者よりも年配の人の方がスピリチュアルな人は多いだろうと思う。
Conflict avoiders, but loving conflict
日本よりは、ちょっとした小競り合いはあると思うけど、気になるほどでない。少なくとも都市部においては。
そうしたトラブルを回避する一方で、そうしたトラブルが好きかということについては、これも人によると思う。
A lot of passion, warmth & friendship
情熱、暖かさ、友情に溢れる
ラテンのノリというか、日本人よりもフレンドリーな人が多いように思う。そして、一般的な日本人よりは、情熱的であり、時に感情的になってしまうこともあると思う。
しかしながら、親切心に溢れ、風邪で学校に行ってなかったりすると、連絡をくれたりするし、知らない街で道を聞くと、一緒に行ってくれたこともあった。
Creativity and outside the box thinking
創造性に溢れ、枠にはまらない考え方ができる
記事によれば、科学のルーマニアオリンピック大会の優勝者の数、多国籍企業で活躍するルーマニア人、音楽やその他のアートで世界を刺激するルーマニア人なども多く見られるから説明がつくそう。
基本的に私の周りは、ビジネスを学ぶ学生が多いので、そんなに突拍子もない考え方やぶっ飛んでいるなという感じの人は少ないと感じる。その一方で、その友人たちに紹介されるアーティスト的な人たちは、日本人とは明らかに違う感性と創造力を持っていると感じる。それが一般に評価されるかは別問題としても、アートな活動で稼ぎ、生活している人は日本よりも多い印象がある・
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