ルーマニアに留学した理由3

ここワルシャワは、11月の後半から雪が降り始め、それとともに最近は気温も0度前後といった感じになっている。

写真は、ワルシャワ中心部の文化科学宮殿(スターリンによる贈与という名目で建設された)

下記は、今日の16時頃の大学前の写真であるが、特に天気が悪いわけでもないのに、外はこんなに暗く、日が落ちるのは本当に早い。

ところで、ルーマニアに来てから、5人いかないくらいの人からルーマニア留学に興味があるのだけれど、どんな感じかと聞かれている。

そのうちの何人かは実際にルーマニアに留学することになったので、少しは役に立てていれば嬉しい。

そして、今日も日本に住むルーマニア人の方から、再来年に高校を卒業する予定の息子さんがルーマニア留学に興味があるとの連絡を受けた。

連絡をもらうたびに、一回一回考え直して、連絡するようにしているから、今回考えてみたことを書いてみたい。

今までと異なり、転職活動が本格化した今思うことは、ルーマニアやポーランドに留学というのは、うまくアピールできれば、とても効果的だということだ。

候補者がいる中で、ルーマニアに留学しているのは、基本的に自分だけだから、とりあえず覚えてもらえるし(おそらくあのルーマニアの彼ね、のように採用会議では言われていることだろう)、中央・東ヨーロッパに進出しているもしくは進出したい企業にとっては、少しでも生活した人を採用したいということもあるだろう。

アメリカや他の先進国の学校だと、日本の学校と同じように、偏差値が高いところにいかないと、MBAの場合は、昔のように海外MBAホルダーが少なく、卒業していれば良い就職が保障された時代は終わっているので、(特にMBAホルダーがたくさんいるコンサル、投資ファンド、銀行、一部のメーカーなどでは)差別化にはならない。

というかビジネスに関する知識は、本当にアップデートされるのが早いこともあり、MBAは知識を求めに来る場では確実になくなってきているように思う。

一概に正解があるとは言えない、ケーススタディ(転職して、経営戦略部のマネージャーをすることになったが、周りは頭の固い上司と新人の部下しかいない中、短期で結果を出すことが社長から求められてるなどの実践的なケースを考える)を通して、将来の経営者としての判断力を養うことや、各国の人々と共同で何かすることの難しさを肌で実感したり、ネットワークを作りに来ているといった感じだろうか。

将来起業したい人にとっては、起業するためのアイデアを拾いに来ていることもあるかもしれない。

最後に、今回考えたルーマニア留学のメリットをまとめてみたい。

一番は人材としての希少性(ビジネス系の日本人の卒業生がほとんどいない)であると思う。

自分の場合、東欧×MBA×英語×財務・会計(自分の場合)というような特徴を就職市場では持てる。

この東欧というタグだけでも、日本には競争相手が全然いないので、高めれば、第一人者として活躍できる可能性は大いにある。また競争相手がいないという意味では、ルーマニア国内にも日本人が少ないので、日本語に興味がある人をはじめ、日本に興味がある人に向けて、色々と活動できる余地がある。

また、EU加盟国の中でも、日本と異なる生活スタイルを要求される国だと思うので、それなりに生活できれば、精神的にも肉体的にもタフになるし、自信のようなものもある程度つくと思う。現に、自分自身、ルーマニアからポーランドに来たら、生活については全然余裕である。

そしてこれはボーナス的な感じになるけれど、地域としての可能性(ポーランドを筆頭に、ルーマニアなどは今後も経済成長が見込まれ、日本企業のビジネスも活発になる可能性が高い)が多いにあるので、東ヨーロッパは今後5年くらいは穴場な気がする。

最近はなんだかルーマニアのことを考えることが多い。東欧、いやルーマニアの毒が自分の身体にも、確かに入っているようである。

来年の夏には、ルーマニアの大学院を卒業するわけだけれど、また来たいし、確実に来るだろうなと思う。最近、就活のことで以前クルージュにいた神戸大生とSkypeで話したのだけれど、彼も就活を終えたら、ルーマニアにまた来たいと言っていた。

去年のクリスマスは、ルーマニアのティミショアラで過ごした。さて、今年はどこになるのだろう。まだ何も決めていない。寮の元DJのイラン人とベルリンに行こうぜ!なんて、話しはしているけれども、、

ルーマニアで同じクラスの仲良いべっぴんさんが婚約したらしい。連絡をくれたことが何よりも嬉しかった。

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