3/27〜3/31:世界で唯一首都が分断されている国キプロスへ
バルカン半島に行こうと思っていた矢先に、ちょっとした身体的トラブルに加え、卒論やインターン関係でパソコンを持っていく必要が本当はあるのではないか?ということが頭によぎり、バルカンへの旅行はやめて、結局キプロスに行ってきました。
地中海東南の島国キプロス。
キプロス島は、島の南北で国が分断され、南側がキプロス共和国で、国連、EUに加盟していて、その面積は四国の半分程度、人口約90万人(千葉市の人口が政令指定都市なのに、100万人いっていないことを考えると千葉市の人口と同じくらいか)。北側は北キプロス・トルコ共和国となっており、こちら側を国として承認しているのは、トルコだけです。
首都の分断されているところ(2013年以降に国連が設定しクリーンライン(緩衝地帯)と呼ばれています)では、パスポートを見せて、国境を越える必要がありました。パスポートにスタンプまたは別の紙にスタンプが押される等ネットでは書かれていましたが、僕の場合は、パスポートを見せて、機械でスキャンして、終わりでした。表面上は、国境を超えた証拠は何も残っていないです。
こんな感じのボーダーラインでした。
キプロス観光は基本的に南側が主で、世界遺産も狭いエリアに3つもあります。しかしながら、割とバスなどの交通機関の本数がないため、結局1つしか行けませんでした。これから世界遺産を見たくて行くことを考えている人は、レンタカー一択だと思います。
雰囲気のある通り。基本的に人がいない裏通りの方が好きです。
マックやスタバ、ケンタッキーもある大通り。
まあ世界遺産を見なくても、南国リゾートなので、十分楽しいと思いますが。
僕は今回、空港があるラルナカと古都パファス、そして首都のニコシアを訪れました。4泊5日でしたが、割とキツキツでした。
ラルナカ(島の東南部)
・聖ラザロ教会
9世紀に建てられたギリシャ正教会。イエスにより死から蘇った聖ラザロが、この地で30年余り主教を務め、死後埋葬されたという場所に建っている教会。
・ラルナカ要塞
聖ラザロ教会から歩いて5分もない海岸沿いに建つラルナカ要塞。
ジェームス王1世の時代(1382〜1398年)に、港を守る目的で創建された砦。その後、オスマン・トルコによって再建され、イギリス統治時代には一時刑務所としても使われていたそう。
迷ってるときに見つけたフォトジェニックな場所
・パフォス
キプロス島の南西に位置します。1980年に町全体が世界遺産として登録。新パフォスと旧パフォスがあり、二つ合わせて世界遺産に登録されています。ペトラ・トゥ・ロミウ海岸は、愛と美を司るギリシャ神話の女神アフロディーテ誕生の地とされています。そういう背景から、お土産物屋さんの名前もアフロディーテなんとかなどが割とあったのですが、店員のマダム達は、店名にボロ負けのことが多かったです←何の調査してるんだよ。笑
・食
マクドナルドでは、エビを使ったシュリンプバーガーやチキンナゲットならぬシュリンプナゲット、シュリンプサラダがあったりと、さすが地中海の島国だけあって、海鮮が豊富で良かったです。海鮮パスタは、ムール貝やエビ、イカが沢山で今まで食べた中でもかなり上位でした。それで12ユーロだったので、マジで嬉しすでした。
味はあまり好きではなかったけど、パッケージが可愛いキプロスビール。無駄に初日からディナー分合わせて3本も飲んでやりました!
・宿
泊まったホテルはシーズンオフなこともあってか、一泊4000円くらいでしたが、どこも良かったです。てか、一人用じゃなかったので、友人と行ったら、半額以下でした。海外だと部屋当たりでの料金設定になるため、大人数の方が得だと改めて思いました。
行けなかった世界遺産二つも紹介!
・キロキティア(ヒロキティア)
キプロス島の真ん中の南あたりにあって、先史時代の遺跡の中でも、保存状態が良いらしい。この遺跡では、その昔、集団生活をしていたらしく、その集団生活を守るために城壁を張り巡らしていたこともわかっているそう。さらに興味深いことに、この遺跡は紀元前6000年頃に突然放棄されたらしく、その理由もわかっていないとのこと。もっとキッズの時にこういうのを知っていたら、地中海の島の歴史研究家とかも面白そうだなと思いました。考古学って憧れるけど、考古学=エジプトくらいの知識しかなかったので。
・トロードス地方の壁画教会群
トロードス山脈に残る壁画教会群。ギリシャ正教の11の聖堂と1つの修道院で、車かツアーでない限り、行くのは大変で、当社から無理と諦めて行きませんでした。ネットで見る限り、かなり面白そうなので、キプロス行く人が行った方が良いように思います。
去年、クレタ島行った時も感じたけど、大陸に接していない島の歴史って他と分断されている場合が多くて、独自の文明の跡を見られるから、少しでも興味がある人には、かなり面白いものだと思います。
あと、キプロスは長年タックスヘイブン(低税率で企業や個人投資家を誘致するためのもの)でロシアのマネーロンダリングに使われていたらしく、2013年には銀行預金に課税するなどの異例の事態が起きたところでもあったことから、僕自身とても興味がありました。また、小さい地中海の島にもかかわらず、アメリカの政府高官が度々訪れているとのことで、何か巨大なことが行われていそうとのことで、結構行く前からワクワクしていました。
街ではそうした状況は見られませんでしたが、中国語の不動産屋や移民手続きのお店などがあって、何か他のEU加盟国とは違う雰囲気がありました。
また、予想外にびっくりしたのが、老若男女問わず、英語が喋れることです。若者が喋れるのはヨーロッパではあるけど、英語が母国がない国で、年配の方もこれほど喋れる国に行ったことがありませんでした。
それに島国あるあるですが、人々が擦れてなくて、どの人も親切でした。割と今回はすぐに人に聞いてみたりと、現地の人との交流をしましたが、本当に親切で助けてもらいました。どのバスに乗ればわからない時に助けてくれた人は、とても親切な上に貴重なキプロス美人でした。大学のパンフレットらしきものを持っていたので、高校生なのか。こっちの人は年齢がわかりません。笑
あくまでも仮説ですが、島国だと特に生活できればいいというモチベーションが大きく、人を騙してまでも金銭的な利益を得ようとする人は少なくなるのではないかと思います。クレタ島もそんな感じでした。
ちなみにシーズンオフだったこともあってか、日本人には滞在中一人も会いませんでした。
以上、南国気分が抜けきれずにビールを空港で飲みながら、本ブログを書いているものでした。
次回予告『アサクラ、(ハーフ)マラソン走ったってよ!』(4/15日予定)
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