第3回 20210103 MATLAB演習1

研究室の学生向けにマトラボの基本事項を書いていきます。とはいうものの、私自身、20年前くらいからマトラボを使っていて、そのときに身につけた書き方をベースにしているので、今どきのスタイルでなかったりするところも多いと思います。記録に残しつつ、少しずつバージョンアップさせられれば、と思っています。

0. レイアウト
・コマンドウィンドウ
・エディタウィンドウ
・ワークスペースウィンドウ
・フォルダウィンドウ

1. 「=」は代入
・「左辺=右辺」は等号ではなく、左辺に右辺の中身を代入する
・「左辺」に存在するのは1つの「変数」のみ
・MATLABの場合、定義せず変数を使用することができる

2. 行列の入力(数値)
・ブランク、またはカンマを使って、行の要素を分離
・セミコロンを使って、行の終わりを設定
・要素全体を [ ] で囲む

A = [1,2,3]
B = [4 5 6]
C = [1 5 7; 4 5 6; 10 8 3]
D = [A,B]
E = [A;B;A]

3. 文字列の入力
・入力したい文字列を ’ (シングルクォーテーション)で囲む

a = 'test'

4. コメント
・%より右側に記載されている内容はプログラムとして実行しない(コメントとして残すことができる)

5. エクセルデータ、csvデータ、テキストデータの読み取り
・エクセルのデータを読み込んで、変数に保存(代入)する
・第1引数はファイル名を文字列で。第2引数はシート名。

A = xlsread('filename');   % エクセルがインストールされているPCでは、xlsreadが使える
B = csvread('filename');  % csvファイルの場合(カンマ区切り)はcsvreadが使える
C = dlmread('filename');

6. プロット
plot :2次元プロット 詳しくはヘルプ参照
figure:新しいfigureウィンドウの作成・カレントのfigureウィンドウの切り替え
close :カレントのfigureウィンドウを閉じる
hold :カレントのplotおよびaxesのプロパティ値の保持
axis : 軸に関する設定
色の指定 c:シアン、m:マゼンダ、y:黄、r:赤、g:緑、b:青、w:白、k:黒
線の指定 -:実線、::点線、--:鎖線、-.:1点鎖線、なし:線を表示しない
マークの指定 +:+、*:アスタリスク、.:点の記号、x:×印、s:正方形、d:ダイヤモンド
^:上向き三角、v:下向き三角、>:右向き三角、<:左向き三角
P:5点形星、h:6点形星、なし:マークをつけない
サブプロット(複数の図を配置する) subplot(2,3,4) 縦に2つ、横に3つ、左上から横に数えて4番目

7. 行と列の削除、取り出し
・A(j,k)でAのj行k列目の要素が取り出せる。
・=[]とすることで、削除することができる。
C(2,2)
・jに「:」を入れた場合k列の列ベクトルになる(「:」はすべて)
・kに「:」を入れた場合j行の行ベクトルになる

E(:,3)
E(:,3) = []
E(2,:)
E(2,:) = []

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