石峰山石神社~山岳修験の霊場にある磐座~
平安時代中期の延長5(927)年に成立した『延喜式』巻九・十には、当時「官社」に指定されていた全国の神社(2861社、祀られる神の数3132座)が記載されており、巻九・十は神名帳と呼ばれている。
この『延喜式』神名帳に記載された神社は、延喜式の内に記載された神社ということで、「延喜式内社」または「式内社」と呼ばれ、神社の格を示す社格となっている。
今回紹介する石峰山石神社(いしみねやまいそのじんじゃ)は、宮城県石巻市雄勝町に鎮座する延喜式内社で、桃生郡六座の一つとなっている。
石神社は、石峰山山頂付近にある磐座を御神体としているため社殿がない。古くは神体山であり、全山が神領とされ、山岳修験の霊場でもあった。麓から磐座まで続く参道には、数々の伝説が残されている。
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