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三聖堂(奥州三十三観音第6番札所)

奥州三十三観音第6番札所である三聖堂は、日本三景の一つ松島(宮城県松島町)にあります。

松島には伊達家の菩提寺であり、国宝に指定されている瑞巌寺があります。三聖堂は、瑞巌寺の正面受付の手前を左に50mほど行ったところにある茅葺のお堂です。

瑞巌寺のご本尊も聖観世音菩薩のため、少々紛らわしいですが、札所は瑞巌寺ではなく三聖堂になります。

三聖堂の本尊は聖観世音菩薩で、お堂は二間(3.6m)四面の建物、正面には「三聖堂」の額が掲げられています。

本尊の聖観世音菩薩は、恵心僧都(源信)の作と伝えられ、もともとは美濃国の蜂屋定国という人物の持仏だったそうです。ところが、一族の衰退により持仏堂が荒廃、子孫が尊像を背に勧進行脚し、その道すがら松島の絶景に魅せられ松島に草庵を結び、本尊を安置したことから地元の人々は蜂屋観音と呼び信仰するようになったと伝えられています。

  • 恵心僧都(源信)…平安中期の天台僧。『往生要集』を著し、平安期の浄土信仰・芸術に影響をもたらした。

その後、一時は荒廃しますが、天和2(1682)年に瑞巌寺鵬雲禅師が新たにお堂を建立し、ご本尊を中心に、左に達磨大師、右に菅原道真の像の三聖が安置され、「三聖堂」と名付けられるゆえんとなりました。

なお、駐車場は近隣の有料駐車場を利用するか、少々距離がありますが、町営の無料駐車場(徒歩10分くらい)を利用します。

御朱印は瑞巌寺の入口受付でいただきます。

御朱印

【ご詠歌】うちよする きしべのなみは ふだらくや みのりのこえも まつかぜのねも

【宗派】臨済宗妙心寺派

【本尊】聖観世音菩薩(瑞巌寺…聖観世音菩薩)

【住所】宮城県宮城郡松島町松島字町内91


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