長承寺(奥州三十三観音第23番札所)
宮城県最北端、登米市中田地区にある第23番札所大白山長承寺(たいはくさんちょうしょうじ)は、弘仁元(810)年に慈覚大師円仁が奥州巡錫の際に草庵を結び、しばらく逗留して千手観音菩薩の座像を彫刻、お堂に安置したのがはじまりと伝わります。一山すべてが完成したのは、嘉祥2(849)年、円仁の後継である慈円律師の代で、その際に天台宗補陀山観音寺と号したそうです。
その後、280年間の詳細は不明ですが、長承元(1132)年に天台僧覚源法印が衰微した寺の再興に努め、補陀山長承寺と改め、