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休業前の「顔」

人生初「休業」まであと少しです。8月2日の「ウケたりスベったりするライブ」というライブを最後にコンビ活動を休止して僕は元気になるためにゆっくりして考えたり色々やろうかなという状態に入ります。
「元気になる」と書くとめちゃめちゃ元気がないように聞こえますが、別にそういう訳でもなく家でサスペンダーズの古川さんの横に添い寝して、古川さんの腕の表面を伸びかけの髭でこすりまくったり(「ヒゲ」と読んでる遊びで、3~4日放置の髭がジョリジョリしていて好ましいです。5日以上放置した髭は毛並みが柔らかくなってしまい、腕をこすっていても古川さんにため息をつかれて「柔らかい」と言われ振り払われてしまったりします)最近家に入ってきた村田が寝起きで僕に背を向けて携帯をいじっている時に今僕が大事にしているチンパンジーの人形「ラッキー」をいきなり目の前に飛び出させてビックリさせて「お前ほんまにそれやめろや!」と怒ってるのを見て笑ったりしています。

これがラッキー。何を考えてるかわからない目が絶妙に落ち着く。いきなり目の前にこの顔がアップできたら怖いと思う

元気はある。今文章を書いていて改めて感じ直したのですが「元気」というより「モチベーション」がないです。僕がこれからどういう未来を進むにしろ「モチベーション」がないとやっていけないと僕は思ったので、それを掴みたいと感じています。

先日記事をアップしたところ、本当にありがたい事に先輩達がご飯に誘ってくれたり声をかけてくださったりしてくれました。連れて行ってもらった食事の際、みんなで写真を撮る時に僕は面白いと思ってわざと虚ろな表情を作って写っていたのですがそれに関してツイッターなどで「木田さんしんどそう。ゆっくり休んで・・」という優しいコメントを見かけてしまいました。(今の自分が無暗にふざけたらこう思わせてしまうのか)と勉強になり、その方には不要な心配をかけてしまって大変申し訳ないと感じました。

ただ、写真表情問題絶妙に難しくて、例えばご飯に連れて行ってもらってすごい楽しかった、よっしゃ!写真とりましょ!で笑ったとしても、先日の僕が記事で書いた「クリニックに通って薬を飲んでいます!!」みたいな文章を読んだ人がその写真だけを見たら、無理して笑ってる・・みたいに思わせるんじゃないかと思うんですよね。実際休業する人間がそんな満面の笑みを浮かべてるほうが違和感があるというか、元気じゃないのに元気なフリをしてるやん、となったほうが可哀相度がアップして、その写真全体の雰囲気を暗いものにしてしまう、それならいっそ暗い虚ろな顔を作って、なんでこんな顔で写ってんねんという方がいいんじゃないかという思いでその顔をしているんです。そうしてこれからも、そういう顔で写っていこうと思います。

この顔気に入ってます。違和感を演出する絶妙な表情。カナメストーンさんに本当に美味しい焼肉をご馳走してもらって、ずっと部屋の汚い話を話まくって楽しかった。


この時は少し失敗してる。普通の無表情みたいになってしまっている。もう少し暗くていい。めっちゃ高くて美味しいウナギをママタルト檜原さんが食べさせてくれて感動した。この日もめっちゃ楽しかった


これは自分の写真ではなくドッグ石橋さんの写真。この日17時30分にドッグ石橋さんの家に集まって深夜2時30分まで「前半4時間 仮眠30分 後半4時間」のスケジュールで石橋さんの周りの芸人さんの話を延々聞かせてもらった。
僕は石橋さんのそういう話が大好きなので「全部教えてください!!」と言って僕から連絡をしたんですが「いいですよ!ほんまに全部いくんで覚悟してください!」と連絡がきて、いざ当日全部話されてる最中にほんまに後悔した。前半4時間笑い続けて、ほんまに疲れて仮眠してるのに嫌がらせで起こされたり、後半の24時30分くらいにほんまにもう疲れたから「ほんまにもう聞き疲れたんで帰らせてください!!」キレ気味に言ったら「こっちもしんどいんですよ!!ちゃんと全部聞いてください!!」とキレ返された。ほんまにもう何の話も聞きたくないくらい疲れてんのに、30分尺くらい延々と会ったことのない芸人の人のほんまに意味わからん話をノンストップでされて笑い続けてしんどかった。家帰ったらあんまりないくらいぐっすり寝れた。牛女さんのラジオの過去回にゲストで出てる回あるんで少しでも体感してみたい人は探して聞いてみてください。僕はその4倍聞いてます

後は休業中に出たライブの事などですが、難しかったのが僕の休業の話題になった時に(こいつ大丈夫なんか?)という雰囲気がお客さんの中に立ち込める時があって、それが少し前に出た「大喜る人たち」というライブの時も何度かありました。200人くらい入っていたのでしょうか、コンサートホールのようなところで大喜利をするという事でお客様も大盛況、演者も盛りだくさん、みたいなお祭りの雰囲気の中、お客さん全員が全員僕の「休業します」というのを知っているとはとても思いませんが、少なくともまあまあの人数は知っているだろう、という状況の中舞台に僕がいるわけですから、その部分を少しいじっておかないとノイズになるという事から、休業の話題を振ってもらった時に「そうなんですよ」と前に出て、まぁでも全員僕の事を知ってるわけじゃないし、と思って「あの、8年付き合ってた彼女と別れてショックで休業することにしたんですけど」と話し出し、そこでピシッと空気が引き締まった、引き締まってる!と思いました。

引き締めたのちどうしようかと思い、今実際に僕は外に出て男女が歩いてる姿を見ると無条件で悲しくなってしまってそれを見ないようにして歩いてるんですが、それでもやはり新宿、池袋、渋谷などは人多すぎて情報多すぎてキツくてなるべくならあんまり行きたくない、カップルとか見たら(別れてしまうことになるのか、可哀想や)みたいに勝手にそのカップルの別れを想像してしんどくなる、みたいなのがあるので「外でカップルとか見たらしんどくて、それで主要都市には行けないんですけど」と言って、その大喜る人たちの会場であった後楽園駅直結の「文京シビックホール小ホール」での開催とリンクさせた「この会場は来やすくて助かりました!」みたいな事を言って笑いをとりました。

なんかこれに気をよくして、テンション上がって大喜利とかも楽しくやって、大喜利が滑ったらあの写真の時の表情をして、それがでかいモニターに映し出されて「その顔やめろ!!」て突っ込んでもらってウケる、みたいな事もあり、俺、この状態乗りこなせてるやん、みたいな調子づいた気持ちになり、ヘラヘラ楽しくやっていました。

しかし一回、僕の出した回答があまりにも微妙であんまりウケへん、てなった時に(はいはい、この顔ありますよ)とあの呆然とした表情をしたら、それも普通に何回もやりすぎてたためにウケず(これやばい!!)と全身がゾワゾワし出して、過去そうなった時はろくな事になった事がないのですが、今回も気づいたら慌てながら大きい声で「今飲んでる薬の中で好きな順番に発表していきます!!」て言って、ウケずに、明確にお客さん全員を困らせてしまいました。言った瞬間に自分の中で「思ってもない」し「無理をしてる」し「過激さだけを増やした」からウケてない、みたいなのが頭より肌でビシビシと理解できて、その数秒間が僕の中ではめっちゃ濃厚に感じられました。今みんなの前で自分が飲んでる薬を好きな順番に発表したいと思ってるわけないし、なんかいきなり気を遣わせるワードを大きい声で叫んでるし、あんまり意味わからん、というのが重なって笑ってもらえなかった。「主要駅が〜」というのは本心やし、呆然とした顔をするのは「無理してない」というのがおもしろさに繋がっていたんだなとわかったころには、もうすでに違う人が面白い回答をして客席を沸かせていました。

そこからはまぁでも俺も勉強になったな、やらなわからんこともあるしな、と思いながら過ごして、エンディングもわけわからん感じになってしまって、ライブが始まる前は楽屋で明るく楽しく休業をいじってくださってた先輩達にライブ終わりには「ほんまに無理すんなよ。大丈夫か?」と本気の気遣いを引き出させるまでになってしまいました。

まぁでももともとこんなもんやったと言えばこんなもんやったので、それはそれなんで、当たり前ですが、お笑い奥深いなあと思いました!

大喜る人たちはめっちゃ楽しかったです!!休業中は日記的なものも更新していこうと思ってますので、是非チェックしてください!!

それではまたみなさん!どこかですぐにお会いしましょう!



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