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人を活かすとは、人にあることをさせないことである

一般的に「人にやさしい」というと、助ける、手伝う、思いやる、声を掛けるなどが思いつきますが、企業の業績向上からすると、少々違うタッチになります。

ところで、
人は何のために働いているのでしょうか。
何を求めて日々仕事と向き合っているのでしょうか。

お金のためですか?本当にそうですか?
そうだとしたら、どんな単純労働でも耐えられると思われますが、人はそんなに機械的なものではなく、働き甲斐や充足感など精神的満足が労働の源泉になっていると考えます。

そのことは、また別の機会に深掘りするとして、「人にやさしい」に話を戻しましょう。

多くの労働者は「誰かの役に立ちたい」「自分の仕事を正当に評価して欲しい」「頑張ったことを認めて欲しい」「私の努力に関心を持って欲しい」「自分が納得できる仕事をしたい」と考えているのではないでしょうか。

「役に立つ」「評価に値する」「納得できる」というワードに共通するものとして、「付加価値」が挙げられることから、私は以下を人間性尊重の基本方針として企業様の改善活動を指導しています。

人を活かすとは、人にムダな仕事をさせないことである。

つまり、労働者の仕事の付加価値比率を高めることであり、価値の対極に存在するのがムダになります。仕事は価値とムダに分けられ、後者を減らすのです。

社員にムダなこと(意味の無いこと)をさせないことが人間性を尊重することと考え、仕事で付加される価値を理解し、周囲の期待に応え、人が人らしく働く、人間性を発揮した仕事振りを目指します。

私の専門分野はIE(Industrial Engineering)であり、仕事の中のムダを発見し、ムダを排除することで仕事の付加価値比率を高め、生産性を向上します。

大事なことは、先述の手伝うこと(これも大事)で得られる目先の利益だけではなく、将来に向けて労働者の満足感と企業の業績を高めることを支援するということです。

ムダとは何かは別途、「24のムダ」として具体的に示すとして、
次回は、改善活動の支援は誰のために役立つのかを発信することとします。

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