「踊るように人生を」という曲に救われた話


"愛しき このMy Life"

数年ぶりに、曲が好きすぎてCDを買いたいと思う曲に出会った。
デビューコン以降、行っていなかったKing&Princeのコンサートに久々に行くからと、なんとなくMVを見ていたらYouTubeのミックスリストで流れてきたこの曲。

一つひとつの歌詞が、メロディーが、たまらなく、刺さる。
聴けば聴くほど、心に深く染み渡って疲れた心を癒してくれる。
いつのまにか毎日この曲を、朝起きてから、お昼休みに、寝る前に、聴かないと落ち着かなくなった。

MVは、朝起きてスーツに着替え、電車で通勤していくKing&Princeのシーンから始まる。

目まぐるしくて 隙のない
世間にいつも追い回されてる

そのあと、平野くんや岸くんが電話応対や大量の書類に囲まれて仕事に追われるシーン。社会人をしていればこんな場面は日常茶飯事である。

Oh 気がつけば雨の中
ずぶ濡れになりながら
裸足で駆け回る

いつのまにか世間の荒波にもまれて、突然雨に降られたときのように心もズタズタで、それでも走っている大人のわたしたち。

昨日、深夜に仕事が終わって疲れ果てていた時、傘を持っていないのに思いっきり雨が降っていて、心理的にも物理的にもほぼこのシチュエーションに一致してしまい、この歌詞が余計に突き刺さった。

人ごみに迷い込んで
ふと流した 涙がいつの日にか


ぶつかられてもみんな無関心に歩いているところがリアルだ。他人に心を閉ざして、めんどうなことに関わろうとしない。自分だってそういう風に生きてるはずなのに、そんな世の中がいやになって泣けてくることもある。

虹を架けて 夢を運ぶんだ
Let's go!

ここで虹が架かるのがすごく救いだなと思った。大人だって夢を見てきたはず。やりたいことがあって、見たい景色があって、どんな形であれどみんなそういう想いをかかえたうえで今を生きている。

忘れてしまいそうな気持ちだけど、目まぐるしくて隙のない世間に追い回されても、雨に降られても、人混みに迷い込んで涙を流しても、いつかは夢を運んでくれるんだってまた夢を見る気持ちを思い出させてくれるようなこの歌詞が大好き。

もっと楽にいきましょう
笑って 泣いて
気の向くままに 歩いてゆこう

どの瞬間もまるっと抱いて
生きる自分を褒めてあげたい

Love Love Love Love

踊るように人生を

何より好きなのがこのサビの歌詞!!
この歌詞に救われる人、すごく多いと思う。毎日を生きることに必死でいっぱいいっぱいになると、キラキラしたものが見れなくなることがある。

私の人生は私のもので、今この瞬間は全て自分で選んだ道を歩いてきたからこそ生まれているはずなのに、本当にこれでよかったのか?と苦しくなることだってある。もっともっと向上心を持つべきなのか?とか、好きなことを仕事にしている人ほど辛いことも辛いと言えないことだってある。

わたしもまさにそんな感じだったのだけど、もっと楽にいきましょう、気の向くままに歩いていこう、どの瞬間もまるっと抱いて生きる自分を褒めてあげたい、というサビの一つひとつの言葉がそんなモヤモヤした気持ちをすくいあげてくれた。

人は頑張ることを正義として捉えがちだけど、頑張ることがすべてじゃない。常に向上心を持って上を上を目指していこうとしなくても、今をまっすぐ生きているだけでそれだけでえらいんだと、自分のことを肯定してあげられるような気持ちになった。 

ポップな曲調の楽しい曲で、衣装やセット、ダンスも明るくて派手なのに、服装はスーツでオフィスや通勤電車をバックに踊っているのも、夢のなかに現実を混ぜてくれているような雰囲気が絶妙に良いバランスをとっていて魅力的である。

あと単純に歌唱パートとして、出だしのじんちゃんと大サビの廉くんのパートがすごく好きだ。じんちゃん歌上手くなったよね?!ってびっくりした。廉くんの声で少し抜ける感じも好き。

さらに、この曲が私の心を刺したのは、King&Princeが私にとって同世代のジャニーズだからだと思う。

この曲を聴いたことでわたしのなかで止まっていた時が動き出したうえに、King&Princeの印象が変わった。

「そもそもなんでキンプリのコンサートに行ってたの?」とよく聞かれるのだけど、わたしにとってKing&Princeは大好きだったグループの延長線上でできたグループなのである。

KinKanとなにわ皇子というグループに所属して、自担の大吾くんと一緒にまいジャニに出演していた紫耀くんと廉くん。複雑な思いは抱えつつも2人が東京に行ってからもずっと陰ながら応援していた。あと、それとは全く別軸のところで2015〜2018年ぐらいまで、私は本当に本当に岸くんにリア恋の概念を抱いていたのである。もはや初恋みたいな気持ちで見ていた。

だからわたしにとってKing&Princeは大切な存在だし、もちろんKing&Princeになるまでいろいろあったけど、Mr.KINGやPrinceの時代も含めて自分の青春時代にいつもそこにいたグループのような印象だった。

デビューしてもずっと、頭では理解していてもずっとここで時が止まっていた気がする。

この時期は私も大学生だったし、自分の夢を追いかけることに必死で、大吾くんの夢が叶うよう祈ることに必死で、とにかく一生懸命だった。東京のジャニーズJr.として歌い踊るMr.KINGとPrinceは本当にキラキラして見えたな。

でももう、

乾いた風を浴びながら
手グシでヘアスタイリング
遅刻寸前(急いで) 飛び出す(君へと)
スーパーマンより速く

夏のど真ん中 夢を散りばめて
キミと僕とを繋いだら
ラブとラブでハートができた

と歌うあの頃のMr.KINGはいなくて。

誰もがこの星の 大切なPrince Princess
未来は君の手に託される
ボロボロになってもダメダメになっても
立ち直れる君は Prince Princess

と歌うPrinceも、あの頃とは違って見えた。

夢を散りばめていたところから、ダメダメになっても立ち直ろうとしていたところから、どの瞬間もまるっと抱いて生きる自分を褒めてあげるところまで進んでいた。大人になっていた。

学校でもデートでもなく会社に通勤していた。それがたまらなく刺さった。

なんだかずっと10代後半〜20代前半のキラキラしたイメージで彼らのことを見ていたし、わたし自身も自分がその年齢の感覚で止まっていたような気がする。それが一気に進んで、自分の青春が終わったこと、もう大人であることを自覚した。

でも、King&Princeと一緒に大人になれるならすごく心強いなと思った。同世代の誇り。青春も、社会の荒波に揉まれるタイミングも、ずっと一緒。

わたしが自担と同じグループのメンバーとして好きだったあの頃の廉ちゃんも、わたしが恋してた岸くんも、もういないけど。
そういう感覚になるのは彼らの成長もあると同時に、わたし自身が変わったことも影響しているんだと思う。

この曲を聴いて、自分が見ていたKing&Princeが過去の姿であることを自覚して、コンサートに行って、今のKing&Princeがもっと好きになった。もちろん自担がいるわけではないので、茶の間の立場だけど、こういった形で一度好きがリセットされてまた好きになるグループもあるんだなと思うと面白かった。

そしてやっぱりわたしは今日も「踊るように人生を」に救われている。

Myojoの1万字インタビューで岸くんが「何かを表現することすべてをうまくなりたい」と言っていたのがすごく印象的だった。

わたしは岸くんの歌やダンスや演技、つまり表現に紐づくものが全部大好きなのだけど、もっとうまくなったらどうなっちゃうんだろうって単純にどきどきした。

「みなさんの前でいろいろな表現をしていきたい。だから、飽きないでほしいですね。みなさんの日常の片隅にいつでもいる存在になりたい。」

「絶対に飽きさせないから、どうか安心して僕らについてきてください!!!」

めちゃくちゃかっこいい。岸担の方は本当にすごく幸せだろうなと思った。

岸くんは「シンデレラガールを超える曲を出すことが夢」と語っていたけど、わたしにとって「踊るように人生を」は新たなKing&Princeを、今のKing&Princeを好きになるきっかけになったし、シンデレラガールを超えたよ。

本当に素敵な曲を出してくれてありがとうございます。

心の底から大好きだと純粋な気持ちで言える楽曲が増えて、本当に本当に嬉しい。

King&Princeって本当に素敵なグループだなと、この時代にアイドルとして彼らがジャニーズにいてくれることが心強いなと改めて強く思いました。

コンサート行ってよかった!!!!

これからもお茶の間で楽しくKing&Princeを見ていたいと思います。

ありがとうございました。

PS.

"愛しきこの My life"と胸を張って言える人生をこれからも生きていきたいです。
色々なことに追われながらもやっぱり自分の人生をきちんと愛して肯定することが大事だと感じることができるのも、この曲の好きなポイントだと強く思います。

踊るように人生を。
楽しんで生きていきます。
2番も聴きたいから早くCD買おっと。

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