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「世界平和」へ向けての「考察」

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世界平和へ向けての考察に言及してる記事を集めています。視点移動・哲学的な思想も含めて、持論を展開しています。
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#平和

人は誰しも自分を核にして世界を認知している

 どんなに優れた論理的思考の持ち主でも、自分を中心にして世界を認知している以上、その人の持つバイアスを取り払うことはできない。意識の質感であるクオリアの謎を解き明かすまで、人はその葛藤の中で生きていくしかない。たとえ、フレームシフト・ポジションシフト・タイムシフトを使いこなしたとしても、最終的にそれを認知するのは、自分であり、その核(コア)である自我の壁を超越することは不可能である。だが、それで良いと私は考える。人智とはその不可能性の壁の中で、苦悩した分だけ、強く、美しく進化

情けは人の為ならず ―因果応報―

諺(ことわざ)の由来 表題は有名な諺ですね。でも正確な意味を理解している人は割と少ないのではないでしょうか?このことわざの意味しているところは、「人に情けをかけるということは、めぐりめぐっては自分のためなのですよ」というのが本来の意味です。故に、「因果応報」という四字熟語を隣に添えました。  この諺は、かなり本質的な核心をついているのではないかと僕は考えています。この世の中の人間界における社会をシステム的なレイヤーで認識しようとしたときに、社会システム原論という考え方が登場

シンプルに(信念と覚悟)

「問題の解決方法は思いのほかシンプルなところにある」 とは良く言ったものだ。 「自分自身が真実から目をそむけない限り、すべての問題は解決できる」 とは良く言ったものだ。 「現実を深く深く掘り下げると逆に難しくなることのほうが多い」 とは良く言ったものだ。 「自分自身の発言がまた余計な誤解を生むことを恐れてはならない」 とは良く言ったものだ。 「自分自身の矛盾に対しては自分自身で解決するしかない」 とは良く言ったものだ。 「問題を解決するためには『自分自身が

戦争論 ―体験と記憶、伝えるをカタチにしたとき―

今回のレポートの趣旨 レポート課題としてあげられてるテレビ作品はいずれも2005年8月に放映されたものであるが、この2005年という年は、戦後から60年、震災から10年にあたる節目の年であり、「体験を風化させない」・「記憶を伝える」といことが頻りに叫ばれた年であった。今回のレポートの趣旨はこれらについて批評するということである。 「体験」や「記憶」のもつ性質 「体験を風化させない」ことや「記憶を伝える」といったことを考える際には、まず「体験」や「記憶」といったものそれ自体に