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「社会システム原論」的「視点」

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社会システム原論をベースにした記事を集めています。種々の視点を読者の皆さんに提供できれば、幸いです。
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#社会システム原論

情けは人の為ならず ―因果応報―

諺(ことわざ)の由来 表題は有名な諺ですね。でも正確な意味を理解している人は割と少ないのではないでしょうか?このことわざの意味しているところは、「人に情けをかけるということは、めぐりめぐっては自分のためなのですよ」というのが本来の意味です。故に、「因果応報」という四字熟語を隣に添えました。  この諺は、かなり本質的な核心をついているのではないかと僕は考えています。この世の中の人間界における社会をシステム的なレイヤーで認識しようとしたときに、社会システム原論という考え方が登場

精神的外傷 Traumatic Stress Disorder

自覚症状 世界に満ち溢れているT・S・D(Trauatic Stress Disorder)。この事実は、僕の精神状態を追い詰める一要因です。世界は複雑に絡み合っており、これを学術的に表現するとすれば、「全てが全てに依存する」という社会システム原論の最小にして最大の解になります。  ただ単純な問題を解くだけであれば、これ程までに無意味に苦しむ必要はなく、それにも拘らず、僕の性格=Personalityは、誤解を恐れずにいってしまうと「世界の病み」が「僕の病み」であるとしか表

社会システム原論 ―概念集―

アロウの4条件・順位評点方式は条件Iを満たすか?  満たさない。何故なら、順位評点方式で点を割り振る場合、他の選択肢も含めた全体を吟味した上で点を割り振らなければならない。すると、無関連選択肢からの独立性(他の情報を考慮しない)という条件Iの原則に反してしまう。従って、順位評点方式は条件Iを満たさない。 ・伝統による決定はアロウの4条件を満たすか?  満たさない。何故なら、伝統という一言で片づけてしまうと、他の人が望まない、かつ現代の流れにも合わない「悪しき伝統」が押しつけ