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「いらだちからの謎からの諦めに至るまで」

何ヶ月にも渡って注意喚起している案件が再浮上して不愉快この上ないので、営業時間内ではありますが、共栄堂の白を自己判断で粛々と開栓し、あえてワイングラスではなく計量カップで2杯飲んだらちょっと落ち着いた。

で、「ふー」って数回、深く呼吸したらお腹が空いた。
なのでこれまた旨い炊き立ての「ヤーマンライス」(福岡うきは市で寺口くんが作っている米)を小盛りによそい、冷凍庫にしばらく寝かせておいた長崎五島産の塩雲丹の瓶詰めを取り出して、まだカチンコチンに凍っているそれをスプーンでなんとかザクザクかきだし、あつあつご飯に埋めルイベ状にしたのち軽く混ぜて、結晶塩をし、それを成清さんの海苔でふわっとくるんでひとりで食べた。

衝動的な怒りはせいぜい1分とか2分くらいしか持続しないらしいので、その数分を「至福」で隅々まで満たしてやったのだ。

あとは、「なぜなんだろう」って純粋な問いがあるだけ。

なぜ、鋼の包丁をぬれたままザルに置きっぱなしにするのか?と。
ステンレスならわかる。でもこの場合は鋼である。しかも京は錦の有次である。
これまで10回は注意している(我ながらしつこい)はずなのに、ここまで意識に上らないのはなぜか?
謎だ。謎が過ぎてラビリンス。
まさか、鋼とステンレスの区別がつかないんじゃ?
いや、ぜったいに分かるはず。
てことは、注意しているのがわたしだからだろうか?これが仮にまったくの他人だったらどうだろう。それもすっごい怖い人とか?

むむむ。
あれれー?なーんかまた腹立ってきたんだけども。
白白、雲丹雲丹、海苔海苔、!って、もうお腹は完全にいっぱい。

すなわちこの件は、「態度」が問題なのである。
わたしが注意したときに、「はいはい」って軽くあしらったり、振り返りざまに、ちっさく「うっせーなぁ・・・」ってぼやきもなんなら聞こえちゃったし、今日は「はいすみません」で終了したけど。
そして、自分がしたことなのに、「お腹痛い」みたいな顔になるのは不可解だし、そこはかとない機嫌の悪さでその場を(無意識に)やんわり掌握されるとやりずらい。

「ひゃーーーーっ!またやっちゃったー?!ごめんごめーん、ほんっとマジで俺ってなんて愚かなんだーっ!チキショー!俺のバカバカ!」って、自分の頭ポカスカやってくれたらいいのになー。
地団駄踏んで、「Fuck!Fuck!」って具合にさ。
そしたら、「いいよ、以後気をつけようね!」って、背中をバシーンって叩いてせいせいと「はい!次!」って行けるのに。

て、これはあくまでもわたしの期待値の話である。
そしてそんなふうに上手くいかないからこその、白であり雲丹であり海苔である。

今回のテーマソングは紗穂さんのこの歌。歌詞は松井一平さん。


沁みるー

今年の寺尾紗穂ライブは、3月26日火曜日です。







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