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ロジカルライティング

この本は「論理的な思考力を鍛えたい」。「企画が通るよう、説得力のあるプレゼンができるようになりたい」というような要望を持つ方におすすめの本です。

著者は元マッキンゼーのコンサルタントである照屋華子さんです。

概要

そもそも、「論理とは何か」について以下の3つにまとまります。

「論理とは、問いへの答えを構成する結論と複数の根拠を、縦と横の2つの法則性で構造化したものであり、3つの要件を満たす。
要件1:結論が問いの「答え」になっている
要件2:縦方向には、結論を頂点に複数の根拠がSo What?/Why So?の関係にある
要件3:横方向には、複数の根拠がMECEな関係にある」

です。この定義は論理的な文章を書くにあたってとても参考になります。

また、この要件1~3を図に書いてみるとわかるのですが、論理構成がピラミッド状になっています。結論に対して複数の根拠が配置され、ピラミッド状に構成されている文章。それが「論理的」でわかりやすい文章の基本となります。

ただしピラミッド型でも構成の仕方は大きく二パターンあります。それが「並列型」と「解説型」です。これらは根拠の並べ方によって区別されます。

並列型

まずは「並列型」です。並列型とは、「主張に対して根拠を複数並列する」という説明の仕方になります。主張に対する根拠は単一であるよりも、他の可能性も網羅した方が説得力が高くなります。

議論の全体像を簡潔に示して説明したい場合、並列型の論理構成を心掛けましょう!


解説型

「解説型」です。解説型は、「事実」「判断基準」「判断内容」の三要素によって説明する方法です。

メリットは、主観と客観の切り目をはっきりさせながら説明できることです。

思考の流れを順々に追いながら説明したい場合は解説型を使うのがおすすめです。

大切なこと

僕のように論理的な文章構造の作成を難しく感じる人におすすめなのが、「文章を図にしてみる」という作業です。結論と根拠、複数の根拠同士がどのようになっているか、図に書き起こすとわかりやすくなるらしいです。

そうすることで、横並びの根拠に漏れがあることがわかったり、結論と根拠の間が飛躍しているなどの問題に気づくことがあるらしいので、今度から実践してみようと思います。

上司に上げる文章も、クライアントに返すメールもロジカルライティングを意識していきます。

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