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はっぴいえんど

次のテーマを“はっぴいえんど”に決めた。

今後の人生をかけて向き合うテーマとしてこの語感は悪くない。物語はハッピーエンドであることがきっと望ましい。

個人的には“そうではない”結末の映画が好きだったりする。それはきっとハッピーエンドが欲しいことの裏返しの感情だとわかっていてわからないふりをしてきた20代から30代。

デビューの時からはっぴいえんどを名乗り、それをもじった『幸せな結末』という曲まで書いた大瀧詠一先生(←私の敬愛する人)も相当ストレートじゃない人物だったと認識しているが、死後にまで『Happy Ending』というアルバムまで出されちゃってこのどストレートぶりをどう思っていらっしゃるのだろうか。あの偏屈そうな大瀧先生がある意味どストレートな“はっぴいえんど”という言葉にこだわって曲調まで王道っぽいスペクターサウンドでまとめちゃうことを色々思う向きはあるのかもしれないが、今となってはその王道を引き受ける感じが凄まじく偉大に思える。そしてそんなことに気付かせないまま遊びの精神を失わずにこの世を去った大瀧先生はホントにロックでカッコいい。

出会う人には限りがあるのだということを40代に入って実感を持ってわかってきた。特に人見知りであまり上手ではない私には限度がありまくって後悔するかもしれないという匂いまでしてきた。

なので、その一つ一つのはっぴいえんどを大切に時間を少し緩やかに生きていきたいなぁと思った。

3月21日には大瀧先生の超名作『A LONG VACATION』の40周年記念盤がリリースされる。もう何枚バージョン違いを持っているか忘れたけど、今回もきっと買っちゃう。特に今回は(笑)


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