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Clubhouseに入れた非リア

仕事を辞めたらClubhouseに招待された

というのはいささか大袈裟だが、Clubhouse騒動が勃発してからなんとかしてClubhouseに参加できないものかと地中から伺っていたのはたしかだ。

と言っても具体的に何か活動をしたのかといえばそうでもなく元カノに「Clubhouseやってない?」って聞いて「やってない」と返されてそれで終わりってなものでリアルな友達のいない自分にとっては相当にハードルが高い所業がClubhouseのアカウント設定だったのである。

まさか仕事関係の人脈に「Clubhouseに招待してくんない?」って聞けない。だって、目上の人には当然無理だしとてもClubhouseやってるとも思えないし、年下の連中に先輩風吹かせてまさか友達いないんですよアピールなんてこれまた出来ない。だから何かが起きるの・・・神風が吹くのをただただ待っていた井の中の蛙みたいな状態だったわけだ。


それが思いもよらぬ方向から“神風が吹いた”。というよりそれは全く思いもよらないことだった。


要は退職の挨拶の電話をしたということだ。もちろん長年の付き合いがあって、濃密な仕事があって、楽しい時間がある相手である。でもまさかそういうプライベート的な話につながるなどとは思っていなかった・・というかそういうプライベートな話をせずとも十分楽しい相手というか。その充実感を得ていたことをこの数年間自分はあまりに幸福な時間であると捉えていた。だからこそClubhouseに招待してよみたいなことを言い出す欲求もその瞬間には存在すらしなかったのだ。

素敵だなと思ったのは、退職後も人間として繋がりが保てそうだということ。その人はそういう相手だった。

次の話の展開をお互いに語り合っている最中に唐突にClubhouseは飛び込んできたのである。

「いろんなヒントをたくさんの人から聞いたらいいよね。例えばClubhouseとか」

心の中が「ぎゃーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」と悲鳴を上げた!この会話の最中にClubhouseに招待してよなんてフレーズは自分の中には用意がなかったというか、そんな欲望以上の楽しい時間であったので。

嬉しかったのはビジネス以外の話で超盛り上がって、勇気をもらえてそんな関係がこれからも続く(これは自分が一方的に思っても成立しない)と思えたこと。

その果ての果てにClubhouseが付いてきちゃったということ。

ありがとう。

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