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目に見える結果がでない留学生もいるけれど

先日のブログで、留学生たちからのうれしい知らせについて書いた。

「留学生からの二つのうれしい知らせ」
「また留学生からのうれしい知らせ 」

ラグビーで結果をだした高校留学生も、ダンスの大会で全国で入賞した留学生も、こつこつと長く続けてきた普段の努力が、結果となって評価された。最初は言葉もわからない環境で留学を始めた、まだ10代の留学生達。ほんとうによくがんばったと思う。

でも、何かの分野で目に見える結果をだす留学生ばかりではない。ほとんどの留学生は、スポーツの試合に勝ったり何かの大会で入賞したりする経験をせずに、何年間かの留学生活を終える。

だからといって、目に見える結果が出なかった留学生たちが劣っているのかというと、まったくそうではない。

たとえば中学生の年齢から長期の留学をスタートする人は、小学校のときから、留学を自分のこととして真剣に考え、家族でなんども話し合い、友達にも相談し、いろんなことを言われながら、最後は自分で行くという決断をする。

そして、自分一人で飛行機に乗りニュージーランドまでやってくる。最初は言葉もわからず、知っている人もおらず、自分が今どこにいるのかもわからない。でもそんな状態から、友達を作り、言葉を学び、自分の居場所を作って行く。

留学生活は楽しいことももちろんたくさんあるけれど、つらいことやうまくいかないことも多い。一人で夜涙を流すこともあるだろう。

日本で中学校や高校に通っているひとと比べると、絶対に経験できないことを経験するし、日本とは違うことを感じ、考え、そして日本とは違う成長の仕方をする。

その成長は、何かの結果として目に見えて表れるものではないけれど、彼等彼女らの中に確実に存在している。

それは、ぱっと見ただけではわからないかもしれないし、うまく表現できないかもしれない。でも、留学を考え始めて、留学を決断し、一人で見知らぬ土地にやってきて、自分の居場所を自分で作るという経験は、留学生の中では確実に大きな結果を出しているのだ。

スポーツやダンスでニュージーランドのナショナルレベルで高く評価されるのは、ほんとうにすばらしい。でも、ほかの留学生達もみんな、親元を遠く離れて留学にきて、長い間留学生活を送っているというだけで、ほんとうは、高く評価されてもいいし、目に見えない結果を出しているのだ。


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