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今は異常な世界なのだから

みんな気づいていてもなんとなく気づかないふりをしているけれど、どう考えても今は、異常な世界だ。

ウイルスが世界中に広がり、みんなワクチンを2回打って、マスクをし、風邪の症状があれば検査をする。国境はほとんど閉まっていて、航空便も飛んでおらず、レストランに入るのにもワクチン接種証明が要り、証明がない人は職を失う可能性もある。場所によっては家からほとんど出られない生活が長く続き、学校も休校している。

2年前にそんな世界を想像した人がいるだろうか。小説だとしてもやりすぎだと言われる内容だ。

そんなことが、世界中で現実になっている。まさに、異常な世界だ。

異常な世界が長く続くと、なぜかそれを異常だと感じなくなってくる。異常な生活に慣れてきて、でもなんだか嫌な状態だとだけ感じている。

そんなとき、以前の感覚でものを見ると、間違うことがある。以前と同じ物差しで測ってもうまく測れないことがある。

なぜこんな息苦しい状態が続いているのだろうか?なぜ強制的にいろんなことを求められるのだろうか?なぜ自由が奪われているのだろうか?

そして、そんな状態を引き起こしただろうこと、そんなことを強制する人、自由を奪うものに対して、憤りや怒りを感じ、感情をぶつける。

でもそれは、以前の感覚でものを見ているからだ。以前と同じ物差しを使っているからだ。

今は異常な世界のだから、異常なことが起こり、異常なことを強制され、異常に自由が奪われる。

そんなときには、思い切って、異常な世界の感覚で、異常な世界の物差しで、この異常な世界を見つめてみるのも一つの方法だろう。

異常な世界であることを認めた上で、その世界の感覚と物差しで世界を見つめ、そこから生まれてくる感情を感じてみる。

もしかすると、なにか違う感情が見えて、なにか違うことを考えることができるかもしれない。


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