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今、フィリピンでキチママと暮らしてます。(13)

2020年クリスマス


毎年クリスマスや正月は家族旅行をしていたのだが、コロナウイルスでその時はまだ旅行ができなかったので家で過ごす予定だった。


そんなとき、キチママが「クリスマスにお姉ちゃんの旦那さんがリゾートを貸し切って、親戚を集めてパーティーをするから行こうよ!」

といきなり、言ってきた。

フィリピンはキリスト教で、クリスマスは家族一同集まって食事をするのが一般的である。

キチママのお姉さんの旦那さんが今回の計画の立案者なのかどうかはわからないが、たぶん姉が無理矢理やろう!としているんだろう。(ちなみにこの時はまだ姉妹が仲良かった頃の話だ)

言うまでもなく、この姉も今の旦那さんと知り合う前まで、かなりキチガイな女性だった。

知り合ったばかりのころは、よくキチママと3人で飲みに行くことがあり、当時付き合っていた彼氏をボコボコにしたという話を聞いて驚いたが、まさかその数ヶ月後自分がキチママにボコボコにされるとは思ってもみなかった。

キチママの姉ということもあり、かなり美人だったが、旦那さんが韓国人だからかはわからないが、ここ数年は整形にハマっていて、残念ながら今は昔の面影がほとんどない。


今回はその姉の旦那がリゾートを1週間貸し切って親戚一同を集めて、パーティーを催すらしい。


そこで水を刺すのは悪いと思いながらも、まだフィリピン政府から出されている移動規制が解除されてないこと、15歳以下の子供は外出禁止だということ、

そして娘はまだ3歳だし、特に免疫力が低いから万が一のことを考えてワクチンが出るまでは家から出さないほうがいいと言って反対したが、納得しないキチママ。


「家族で決まったことだから。もう行くって決めたから行くの!」

ムッとした表情で子供のようなことを言ってきた。

「そもそも、俺クリスマス以外は仕事だし、1週間なんて無理だよ!」

と返すと、「休めばいいじゃん!」とますます感情的になって、めちゃくちゃなことを言ってくる。


「日本の会社ってそんな勝手なことできないよ」と説明すると、「わかった、もういい!勝手にすれば!」と言って、クリスマスまでの数日間はずっと機嫌が悪かった。


そのときは、クリスマスにキチママと離れてゆっくりできるなーと思っていたが、それが後々、後悔するほどの問題に発展するとは、この時は夢にも思わなかった。

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