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晦日の解体と月明かりの風

【 晦日の解体 】
皆様、こんにちは。中川吉右衛門です。
皆様にお聞きしたいことがあるので、聞いてもいいですか?
「今年、年末感めっちゃ無くない!?!?」
大掃除もしてますし、なんだかんだと正月を迎える準備や買い物や、整理整頓や。
やってはいるんですが、人生でもっとも年末感を感じません。
これは一体何だろう?
と、考察しているんですが、シンプルに言えば、コロナの影響でしょうね。
めんどくさく言えば、宇宙の変化です。
で、自分のことを考えてみると、僕は、12月が好きです。
12月の忙しなさが好き。
12月の寒さが好き。
12月の天気が好き。
12月の匂いが好き。
12月の浮かれ具合が好き。
12月の心のざわめきが好き。
そして、一番好きなのが、
「今年も、何かやり残したようなやわらかな後悔」
が好きだったのです。
ですが、今年はその感覚が無い。
無いんです!
きっと僕の中では、この年末感の無さというのは、コロナでも無く、そうした社会的状況でも無く、テレビの番組内容でも無く、
世界の変化でも無い。
「何かやり残したようなやわらかな後悔」が無いこと。
これなんですよね。
いや、沢山あるんですよ。やろうと思ってやれていないこととか、やり残したんじゃ無いか?と思うことなんて。
人並みにあるに決まっています。
なのにです。
なのに、その気持ちにならない。
諦めたからじゃ無いんですよ。
現状に甘んじているわけでも無く、足るを知ることでも無く。
そういうことじゃ無く、それよりもこれから始まることの方が、はるかに困難で、大変であろうことはわかりきっているのですが、それが猛烈に愉しすぎると言えばいいのか。
この年末にきて、またあっさりと覚悟を決めたからなのでしょう。
暗闇に進むべき道を切り拓く。
そんな覚悟を。
****
つい先日ですが、僕がずっと気にしていた我が家の小屋が、先日の雪がきっかけで、致命的に壊れました。
土台と柱がシロアリによって、ボロボロになっていたのはわかっていたのですが、まだ持つなぁと、後回しにしていたところでした。
それが、この年末の忙しい時に壊れる。
2秒ほど、
「雪にも埋もれているし、年末だし、来年雪が溶けてから何とかしよう」
と、思ったのですが、すぐさま
「いや、これも変化か。カミがそう言っているのかもしれない。今、なんだよな。これも。」
と思い直し、すぐに解体することにしました。
小屋の中には、農仕事で使う道具や使ってきたものや、色々しまってあるので、
「この中の物をどこに移動したらいいんだ??」
と、悩んだのですが、これも結局、決めたら早い早い。
結果、他の倉庫や小屋への移動は最小限にしながら、全く問題なかった。
解体も僕はプロなので、バール一本で全部綺麗にバラしてやりました。
中の片付けから、バラし、片付け、廃材積み込みまで、丸一日で終了。
まさか晦日に、自分の家の小屋を解体なんて思いもしてませんでし、僕の中で、こうした仕事は、年末とか年始とかでは無く、そういう日以外に行うもので、むしろ、やること自体がノイズだったのですが、今回。
全くそんなことはなく、むしろやりたくてたまらないという感覚でした。
これこそ新しい風なのだろうと。
新しい風。
新しい年。
新しい生き方。
新しい創造。
そこに風が吹く。
創造には破壊が必要。
そしてそれは、いつも破壊が先です。
この晦日の解体は、僕にとって、新しい創造への道。
その暗示であり、その現象であり、実存です。
さて、この無くなったからこそ在るこの場所に、何を創造していこうか。
その答えは、まさに解体している時に現れたと感じています。
その話は次回に。
12月。
何かやり残したようなやわらかな後悔をする。
それをも忘れるぐらいの変化を、僕は敏感に感じていて、そして、それが愉しみで仕方がありません。
あなたは、どうですか。
Ciao!
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