《たくさんの仮面をつけて生きてきた#2》
こんにちは。キチです。
前回は、中学時代までのお話をしました。今回は私史上最も地獄をみた高校時代の話です。
3.本当の「自分」はどれなのか
私が通っていた学校は、中高一貫校で、高校もそのまま進学しました。勉強に力を入れるコースに所属していたこともあり、大学受験のスタートは中学2年生の頃でした。
学年が上がるに連れて、大学受験が現実味を帯び、周りも私も、他人を気にする余裕は無くなっていきました。
そんな中で、新しく手に入れてしまった「仮面」は学校の先生に対するものでした。
極度の心配性、常に周りに気を張って生きてきた私は、異常に「ちゃんとしなきゃ」という意識が強かったためか、いつの間にか、先生方からは、「優等生」というレッテルを貼られていました。
でも実際は、そんなことはなくて、家に帰り、自室に篭れば、プツンと糸が切れたように思考停止し、動けなくなる。宿題なんてオールや電車の中でギリギリ終わらせる。そんな「限界高校生」でした。
面談を重ねる度に感じる、両親と先生からの期待の眼差し。その度に不安に思う、自分の学力と目指す大学との大きな壁、どれだけ勉強しても伸びない成績。そんな状況の私に課された条件は、「私立大学、浪人の禁止」でした。
精神的にも体力的にも苦しくなった私は、睡眠時間は平均3時間、栄養ドリンクを飲まないと不安でハラハラ、イライラするようになりました。
先生や家族の前では勉強を欠かさず行う「優等生」
「仮面」の下は、栄養剤に依存、ストレスで過食症を発症、しまいには自死を考える「限界高校生」
理想や先生の期待の目と現実のギャップに苦しみ、「本当の自分」とはなんだろうか、また私を苦しめる材料となっていきました。
限界な私を救ってくれたのは、先生でもなく、両親でもなく、小さい頃から通っていた薬局の薬剤師さんでした。
(ここはまた今度ゆっくり語ります^^)
毎日が目まぐるしく過ごす中で、幾つもの模試を乗り越え、共通テストを乗り越え、高校卒業、大学合格。やっと、おわりました。
大学生になり、一人暮らしを初め、アルバイトも初め、色んな人と関わる中で、当時のことを振り返ると、「常に周りの顔色を伺っていた」自分でした。
今の自分は、当時の自分と比べると、変わってないようで変わりました。
外側から見ると、いつも通りです。内側から見ると、『私』を受け止めるようになりました。
ずっと、「なにか」に縛られて、自分を偽って生きてきましたが、『これが私なんだ』と思って堂々と生きることにしました。
綺麗事のように締めましたが、正直に言うと、【自分を偽って生きるのに疲れた】のです笑
でも、疲れて良かったなと思います。
私は、今の「私」が1番好きです。
もし、当時の私と同じようにモヤモヤしている方がいらっしゃるならば、「頑張らなくていいんだよ」とそっと声をかけてください。
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