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身寄りがいないということ


公的機関の福祉事務所で働いて5年目。
身寄りがない高齢者とそれなりに出会ってきた。

「身寄りがない」は「親族はいるけれど、関係不良で交流が長期間ない人」も含まれる。その方たちは正直、公的制度に引っかかっていれば、なんとかなる、部分が多い。
けれど、「親なしきょうだいなし子なし、生涯孤独」の方たちは公的制度に引っかからないこともある。穴がいっぱいある🕳。

現行の法律上は、どうしても親族に頼りっきりで親族にしかできないことがたくさんある。
だからこそ、事実婚だったり、おひとりさまだったり、自由なかぞくのかたちを選んでいくのであれば、その不自由さを知っておく必要があると思う。自由の先には、法改正が進まない限り、いろいろな不自由が待っている。備える知識を学んだ上で、自由なかたちを選べるといいな。
もちろん、社会が適応していくことが大前提だが、多様性のスピードに追いつくには時間がかかるだろう。
自分たちで不自由な声を大きくあげていくことで将来が生きやすくなると切に思う。

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