そうだ、生楽器を始めよう:ハープ編
はじめましての方ははじめまして!
すでにご存知の方は、お世話になっております!
菊花ゆいです。普段は作曲家&音楽講師として活動しています。
今回の内容はタイトルの通り「生楽器を始めよう」と言うテーマでお送りします!
このブログを読んでくださっている方は、DTM(PC を利用して楽器を演奏しないで楽曲制作がほぼ完結するスタイル)で音楽制作をされている方が多いと思います。
そんな方に向けて、生楽器大好物&様々な生楽器に触れてきた私の経験から、日本の住宅事情&個々の性格に合わせて向いている生楽器をご提案していくブログ記事となります。
ついでに楽器構造も学べちゃうと言う記事にする予定です。
第一弾の今回の記事は、生楽器はどんな種類があるのかと、弦楽器1(撥弦楽器)の中のハープに着目してお届けしていきます。
それではいきましょう!
1.生楽器ってどんな種類があるの?
メジャーなところで大きく分けて
・弦楽器1(撥弦楽器)
代表的な楽器→ギター、ベース、マンドリン、琴、三味線、バンジョーなど。
狙い目楽器→ウクレレ、ハープ
・弦楽器2(擦弦楽器)
代表的な楽器→ヴァイオリン、ビオラ、コントラバス
狙い目楽器→二胡、チェロ
・管楽器1(木管)
代表的な楽器→フルート、オーボエ、クラリネット、サックス、篠笛、尺八
狙い目楽器→ティンホイッスル
生楽器ではないが狙い目楽器→ウインドシンセサイザー
・管楽器2(金管)
代表的な楽器→トランペット、トロンボーン、ホルン、チューバ、ユーフォ二アム
・鍵盤打楽器
代表的な楽器→マリンバ、グロッケンシュピール
・打楽器1(スティックを使うもの)
代表的な楽器→ドラムセット、ティンパニ、ティンバレス
狙い目楽器→トライアングル
生楽器ではないが狙い目楽器→電子ドラム
・打楽器2(手で叩く系)
代表的な楽器→コンガ、ボンゴ、ジャンベ、カホン
狙い目楽器→パンデイロ、フレームドラム、ダラブッカ
・打楽器3(振りもの系)
代表的な楽器→シェイカー、マラカス
狙い目楽器→タンバリン
・鍵盤楽器
代表的な楽器→ピアノ、アコーディオン
マイナーだけど狙い目楽器→コンサーティーナ
・その他
ボイスパーカッション、ハンドクラップなど
今回のブログ記事は、弦楽器1(撥弦楽器)で出てきたハープに焦点を当ててより詳しく見ていきます。
2.ハープはどんな人にオススメ?
こんな人にオススメ!👍
・日常に癒しが欲しい人。
・ケルト音楽に興味がある方。
・メジャーな楽器よりもマイナーな楽器の方が好きって人
・予算が10万〜取れる方
3.ハープの種類、選び方
ハープは大きく分けて3つタイプがあります。
①ペダルハープ(別名グランドハープ)
(Youtubeから引用)
価格:100万〜
価格が高い!オーケストラでよく使われるタイプのハープです。部屋がめちゃめちゃ広い人には良いかも知れませんが、家で弾くにはサイズ的にも向かないと思います。
足元にある7本のペダルで半音上、半音下を切り替えながら演奏します。ハープならではのペダルの踏み替えを体感できるので、本格的にハープを弾きたい方には良いですね。
ただアイルランドやケルトのハープ、中南米のアルパなどに興味がある方は、ペダルハープではなくレバーハープやノンレバーハープを選びましょう。
※ペダル構造については次の章でふれます。
②レバーハープ(別名ノンペダルハープ)
(Youtubeから引用)
価格:10万〜
お家で弾くのであれば、このレバーハープが一番お勧め。家で弾くにもサイズ感、弾き心地共に馴染みやすく、弾き語りなど近代的な使い方にもおすすめできます。
ペダルがない代わりに半音を切り替えるレバーがついています。(ただしこのレバーはペダルとは違い、半音上げる操作しかできません。)レバーは足元にはなく、指を使って切り替えます。
アイルランドやケルトで用いられるアイリッシュハープはほぼこのノンペダルタイプです。
※レバーの構造については次の章でふれます。
③ノンレバーハープ(ペダルもレバーもなく、半音装置がないもの)
価格:1万円〜
小さめで膝に乗せて弾くことができます。お手軽なので持ち運びしたい方にはオススメ。
ただし、楽器を抱えた時の安定性など、普通サイズのハープよりも不安定で演奏は地味に難易度が高いです。
4.ハープの構造について(チューニング、ペダル)
①ハープの弦
赤い弦が「ド」、青い弦が「ファ」です。ドレミファソラシドと順に並んでいます。
②ペダルって何?
まずハープは基本的にピアノと同じ音域を演奏できます。
ただピアノは88鍵盤なのに対して、ハープは最大で47本しか弦がありません(機種によってはもっと本数が少ないものもありますが、それは今は置いておきます。)
ではどうやって同じ音域を演奏するかですが、そこでペダルを用います。
ペダルはまず7本あり「ド」「レ」「ミ」「ファ」「ソ」「ラ」「シ」にそれぞれ対応しています。
そして各ペダルは3段階式になっており、一番上のスロットにある状態でフラット、真ん中のスロットの時にナチュラル、一番下のスロットにある状態でシャープとなります。
これにより47本の弦でも、ピアノの音域をカバーすることができます。
例:「ド」のペダルを一番下のスロットに踏み込んだとします。そうすると、全ての『ド』の弦の音が『ド#』に変わります。
Tips:ペダルがあることにより、隣り合う弦を「同じ音(異名同音)」にできます。例えば『ド』のペダルを一番下のスロットに踏み込むと全ての『ド』の弦の音が『ド#』に変わる事は先ほど記載しましたが、さらに『レ』のペダルを一番上のスロットにすると全ての『レ』の弦の音が『レ♭』に変わりますね。
このように7つあるペダルを駆使することで、隣り合う弦を同じ音にでき、ハープ特有のグリッサンドを行うことが可能になります。
※具体的なグリッサンド方法については次の章にて。
チューニングについて
演奏前には必ずチューナーを使ってチューニングを行います。
チューニング時は、すべての弦を開放弦(グランドハープであれば全てのペダルを一番上のスロットに入れた状態。レバーハープであれば、レバーを全て下げた状態。)にして合わせます。
グランドハープ→変ハ長調にチューニング(C♭ D♭ E♭ F♭ G♭ A♭ B♭ )
レバーハープ→変ホ長調にチューニング(E♭ F G A♭ B♭ C D E♭)
5.具体的な演奏例
グランドハープの演奏例
●Key=Cの楽曲を弾く時
①まず全てのペダルを一番上のスロットに入れて、変ハ長調にチューニング(C♭ D♭ E♭ F♭ G♭ A♭ B♭ )
②全てのペダルを真ん中のスロット位置に下ろします。
(これでCメジャースケール、CDEFGABがなるようになります。)
グリッサンド奏法
①「ファ」のペダルを、一番上のスロットにあげます(ファ→ファ♭)
「シ」のペダルを一番したのスロットに下ろします(シ→シ♯)
他のペダルは全て真ん中のスロットにします。
これにより、弦を弾くとドレミファ♭ソラシ#ドと鳴ります。
「ファ♭」は異名同音で「ミ」と同じ音
「シ#」は異名同音で「ド」と同じ音
結果的に、「ドレミミソラドドレミミソラド・・・・」とグリッサンドしているように聴こえます。
いわゆるCメジャーペンタトニックスケールですね。
コード演奏例
G7であれば、
「ド」のペダルを、一番上のスロットにあげます。(ド→ド♭)
「ミ」のペダルを一番したのスロットに下ろします。(ミ→ミ♯)
他のペダルは全て真ん中のスロットに。
楽譜に書かれるペダル記号の読み方は下記の通りです。(画像参照)
6.最後に
以上が「そうだ、生楽器を始めよう:ハープ編」の記事でした!
ハープを勉強したいのであれば、Handy Harpと言うアプリもオススメです。今ご紹介したハープの構造をおさえておけば、より深くこのアプリを楽しめるでしょう。
次回は弦楽器1(撥弦楽器)の中のギターあたりを特集する予定です。
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菊花ゆいでした!
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