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【M3GAN/ミーガン】チャッキー人形を彷彿とさせるAI人形が暴走するSFホラー実写映画。※ネタバレあり

暑い夏の日には冷たい食べ物や涼しくなるアイテムが欲しくなりますね。涼しくなると言えば肝試しや怪談なども夏の定番イベントですが、それと同時にホラー映画もかなりヒヤッと涼しくなるのではないでしょうか(笑)。現在公開されている映画はホラー作品の数が多いのですが、今回はアニメではなく実写(アメリカ)のホラー映画を紹介しようと思います!背筋がぞわっとするホラー映画でこの暑い夏を少しでもクールダウンさせちゃいましょ(笑)

1.海外で話題沸騰、AI人形が引き起こす惨劇を描いたサイコスリラー作品。

INTRODUCTION
子どもを守るAI人形が引き起こす惨劇を描いたサイコスリラー。
おもちゃ会社の研究者ジェマは、まるで人間のようなAI人形「M3GAN(ミーガン)」を開発している。ミーガンは子どもにとっては最高の友だち、そして親にとっては最大の協力者となるようプログラムされていた。交通事故で両親を亡くした姪ケイディを引き取ることになったジェマは、あらゆる出来事からケイディを守るようミーガンに指示する。しかし、ミーガンの行き過ぎた愛情は思わぬ事態を招いてしまう。

『M3GAN/ミーガン』公式サイトから

「M3GAN/ミーガン」は「ソウ」「死霊館」や「アナベル」シリーズで知られる巨匠ジェームズ・ワンと「ハロウィン」「透明人間」のジェイソン・ブラム率いるブラムハウスがタッグを組み「マリグナント 狂暴な悪夢」のアケラ・クーパーが脚本を担当し製作されたSFホラー映画です。SFホラー作品界の中では名前を知らない方がいない有名監督や脚本家が手掛けた作品とのことで海外では予想を遥かに上回る人気を得ています。全米オープニングでの試写会ですぐに続編制作を発表するほど今話題の作品です。

人形ホラー映画といえば、「チャイルド・プレイ」シリーズが特に人気ですが、この作品はまた違った作風になっています。チャイルド・プレイは亡くなった凶悪な殺人犯の魂がグッドガイ人形に乗り移り主人公の少年の身体を手に入れようと襲い掛かるホラー映画ですが、ミーガンは人の手によって作られたAIロボット人形で主人公の女の子ケイディを守るという指名がどんどん行き過ぎた愛情に変わり暴走してしまいます。とオカルト色が強いホラーというよりはSF要素が強い作品になっているのも特長です。

2.ホラー要素だけでなく家族愛や子供との接し方について考えさせられた。

今回『M3GAN/ミーガン』を視聴し人形独特の怖さを体感したのと同時に家族間でのコミュニケーションや子育て、子どもとの接し方について考えさせられました。

まず、人形独特の怖さなのですが日本人形やグッドガイ人形など様々な人形にいえるのですが、基本的に顔の表情筋というものがなく、人形の顔が無表情でそれがやはり怖いなと感じる要素でした。ただそれとは別にミーガンに関しては最新の技術で作られたAIロボット人形なのである程度の感情を目元や口元を上げ下げすることで表現することが出来るのですが、ロボット独特の少しこわばった固い感じの表情になるのでそれが相まって背筋がぞわっとするシーンがいくつもありました。作中でミーガンのAI機能がどんどん学習していくにつれて、嘘をつき、笑顔をみせるシーンがあるのですが、まるで考え方が本当の人間のようでそういった演出はこの作品の見どころです。

そしてケイディに対するジェマの接し方が目に余ることが多く、家族愛や子供との接し方について考えさせられました。ケイディのためにとミーガンを開発するジェマなのですが、次第にケイディの相手をミーガンに任せるようになりケイディとコミュニケーションを取らなくなっていきます。ケイディも心を許せるのがジェマよりも人形のミーガンになっていくことで、次第に反抗するようになります。そしてミーガンのケイディを守るというプログラムが暴走した時にジェマが「ミーガンが故障している」とケイディに伝えてもまったく信じようとしません。それがミーガンにとっては好都合となり・・・。といった感じでみていてムズムズするシーンがいくつもありましたが、最終的にはケイディとジェマ、互いに仲を深め、成長していく姿も注目ポイントです。

3.SNSで話題のミーガンダンス 日本では「あのちゃん」がCM出演!

全米オープニング興行収入3000万ドルを叩き出し、TikTokの関連ハッシュタグ動画の再生回数は15億回以上と海外で話題になったミーガンですが日本に上陸した際に本編と同時に日本での広告宣伝が話題になりました。それは今注目を集めているアーティスト「あのちゃん」がミーガンの公式アンバサダーに就任しミーガンの特別映像に出演したからなんです!

あのちゃんは2013年から2019年までアイドルグループ・ゆるめるモ!で活動。2020年よりano(あの)名義でソロアーティストとして、2021年よりバンド・I'sのボーカル・ギターとして音楽活動をしています。2023年にはテレビアニメチェンソーマンのED楽曲にも使用された「ちゅ、多様性。」がTikTok上半期トレンド大賞2023ミュージック部門にノミネート。以降SNSでは楽曲共に注目を集めるようになりました。そのあのちゃんがミーガンになり切り映画の予告で本編のワンシーンの不気味なキモカワダンスで男性に襲い掛かるシーンを演じました。いつもの黒髪ボブカットのあのちゃんとはまったく異なり、ミーガンに似せてブロンドカラーになっている姿にも注目が集まりました。

このキモカワダンスが日本に限らず海外でも映画が話題になった理由の一つでもあります。実はこのミーガン、3Dや造形の人形ではなく実際に特殊メイクをした女の子が演じているんです。それが、「エイミー・ドナルド」という少女。監督曰くリアリティを追求するため、CGなどではなく“実際の俳優”がミーガンを演じることが好ましいと考えていたとのことで、ミーガンを演じるには、アンドロイドのように動ける、踊れる、アクションができる、4~5ページ分の会話のシーンを主役に引けを取らない演技でこなせる、といった資質が必要だと述べ、この全てを兼ね備えた子役なんて見つかるはずがないと思った。と語っていました。

ところが、そんな子役が見つかりました。それがエイミー・ドナルドだったんです。演技未経験ながらも、ダンサーとしてのスキルを見出され、演技についてもの飲み込みが早く業界からは天才少女だと言われるまでに。それを踏まえてみると作中のキモカワダンスのキレといい、アンドロイドっぽい動きやかわいらしさの中にある不気味な演技がすごいと評価され瞬く間にSNSで広がっていったのも納得でした。

4.まとめ:アンドロイド特有の怖さと人形の怖さが相まったSFホラー作品

全体的にある程度のグロテスクさとホラーがありSFホラー作品としては十分すぎるほどに面白かったです!アンドロイドと人形の特長がどちらもしっかりと出ていて最後ミーガンの本性が現れるシーンは今でも忘れられません。人形系のホラーが好きな方、またジェームズ・ワンとジェイソン・ブラム作品の作風が好きな方は特におすすめできるホラー映画なのでぜひ視聴してみてください!続編が決まっていることもあり最後に少し続きが分かるような匂わせシーンもありましたので次回作が今からとても楽しみです!

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