1枚1000円 健全グループ

特典会。チェキ撮影会の話から始めていこうと思う。私のグループは接触禁止、1枚が1000円という価格設定で地下アイドルの中でも割と健全、安心な立ち位置にいる。友人の推しグループはハグや指チューが出来たり、プリ同と呼ばれるお金を払うと二人きりでデートに行ける、というようなルールがあったりする。事務所によって様々なのだ。自分の撮影中、横をちらっと見ると地面にしゃがみ込んでハグしながらお話ししている人たちもいるので凄いと思う。ファンも演者も凄い。強い。

私の推しはファンが少ない。
私が見た限り、同担は3人ほどだ。大変少ないので、推しには認知どころか友達のような感覚で話ができ、Twitterのリプも返ってくるという身内感である。未だに慣れない。これは勘違いする人が出てきてもおかしくない。

推しくんをM君としよう。M君は完璧なKPOPアイドルというような感じでは無く、一生懸命パフォーマンスするところを応援したくなるような犬系の人である。身体面だけでなく頭も良いので、こちらが振った会話に対して変化をつけた回答を返してくれている。いつも楽しませてもらって、元気をくれてありがとうという気持ちだ。今の自分にとって、例えるなら親戚のお兄さんというのが1番当てはまるかもしれない。

来てくれてありがとう!あれ見たよ、Twitterの〇〇という風にチェキが始まることが多い。自分のツイートを見てくれて、覚えて、振ってくれるという友人の会話レベルに持っていてくださることに思わず驚く声が先に出てしまうが、当たり前でしょ?いつも見てるよ。というイケメンな台詞にさらっと流されてしまう。そんな言葉にいつもおとされている。ホストの安価版とはよくいったものだ。ステージが楽しみでありつつも、同じくらい特典会のことも。話せる時間を楽しみにしてしまっている自分がいるのだから。

さて、自分はリアコなのだろうか。
付き合いたい、演者と繋がりたい、と思う気持ちは持ってないと言ったら嘘になる。しかし、ファンに手を出したという事実を突きつけられたら、正直イメージと違いすぎてドン引きしそうである。そんな程度の覚悟でアイドルをやってたのか。お前は彼女探しをしてたのか?と冷めないだろうか。自分がそんな男を応援していたという事実すら恥ずかしくなってくる。これを読んだ演者よ、活動中はファンの気持ちを一番に!!考えて行動しろよ。と言いたい。とはいえ、推しが婚期を逃すのも可哀想なので、見えないところでやってくれという話である。チェキの時間は幻想であり、推しのプライベートの部分も幻想であるから、とにかく秘密にしててほしいと思う。頼むぞ推し。

特典会は一枚買って30秒ほど。上限が5枚と決まっているので1回分で2分30分、自分の好きな人と話ができる。ここがかっこよかったと自分の思いを直接伝えられるこの文化はとても好きである。存分に隣で顔を眺めているのは幸せだし、推しの生きてる時間をお金で買うという行為は普通の感覚からはずれていてその罪悪感がまた興奮させてくるのである。ただ貢ぎすぎるという闇もある。

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