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わたしの目にうつる世界 ニ

父と母が結婚してから
私が産まれたのは八年後だった。

父は、実家のある青森へ帰ろうと決めてから、私が授かったそうだ。
この話は、ずいぶんと後に、私が成人してから聞いた話。
私は、それを選んできたのだなと、感じて受けとった。

さて、【  一  】のつづき。

3歳のころ、父の実家のある青森へ引っ越した。
はじめは仮住まい。
新しいお店の準備をしているから。

両親にとっても新たな出発。
新たなお仕事。

私は、言葉に困った。
保育園にて笑われた記憶が残る。
方言が分からなかったのだと思う。
何を話しているのか分からなかったのだと思う。

新しいことをする時、
はじめての場所へ行く時、
言葉、
変化、
環境の変化、
はじめましての人、
出会って日が浅い人、

今世での過去の記憶、
今の私の行動や思考に制限をかける何か
はじまりの時があったとしたなら、

この時の記憶が残っていて、
繰り返しているような気がするんだ。

つづく

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