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来歴不明の植物

ツチアケビの種子散布について。
以前、トレイルカメラを使った観察方法により、ヒヨドリ等の鳥類が果実を摂食し種子散布に寄与していることが判ったという研究報告を見たことがある。
しかし、私が野外で見ている(毎年花茎が立ち上がる)株では、果実が鳥や動物に食べられた跡とかはこれまで一度も見たことがない。
うち2ヶ所では冬になって果実が黒変し土に還るまでを見ている。

種子散布を媒介するものがいないとすれば、これらの株はどこから、どうやってその場所にやってきたのか謎だ。

考えてみれば、その地域で希少と言われる植物種は皆、どのような手段でそこへ到達したのかは推測に頼るしかない。
あるいは、古はとりたてて珍しくもなく常在していたけれど、その場所の環境が変化したためにわずかばかりの個体が残った、という場合もあるのかも。(2023.1.1)

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