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政治空間立体

積み木のように、ある政治主張をひとつだけ容れることができるブロックがあり、それを「政治空間」と呼んでみる。
そして、例えば6つの政治空間があってそれぞれ独立しているが、そこにはそれぞれ別の政治主張であるA~Fが入ることもできるし、ある政治主張Aが9つ全体を占めることもできるとする。
共時的にはそういう造りになっている政治空間は、時間軸に向けてもそれぞれ独立したブロックが立体的に積み上がり、例えば3つの時間単位を設定したときには、6×3の政治主張がそのなかに任意に入ることができる「政治空間立体」を構成しているものとする。
そうすると、共時的に6つの政治空間を同じ政治主張Aが占めているとき、そこにいる人にはAにしか触れることができないけれど、ひとつの政治空間が通時的に3個積みあがった「政治空間柱」で、政治主張がA→B→C‥‥→Fと移り変わるなら、6時間単位を通してそこにいた人は6種類の政治主張に触れることができる。
他の5つの政治空間柱でも同様の経過をたどるとすれば、政治空間立体3×6の外側にいる者からは、政治空間には共時的に1種類、通時的に6種類の政治主張が現れたことになり、共時的に6種類、通時的に1種類の政治主張が現れた場合に比べると、ある政治主張Aが政治空間立体に現れる頻度は同じとなる。
このとき、政治空間立体の中でアンサンブル平均と時間平均は等しくなり、エルゴード性が成立する‥‥ときれいに模式化ができるわけはないだろうなあ。現実の社会では。

政治空間立体のなかで共時的に政治主張が多様であることを民主主義が成立している状態だと言うのだろうけど、通時的に政治主張が多様に移り変わっていくときにも民主主義が成立していると言えないだろうか。
そこにエルゴード性が成立しているならば。(危険思想?)(2023.1.9)

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