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命の芽刈り

FF14のパッチ6.4で追加されたゲーム内採集物に「アブラナ」というものがあった。
これは内戦により完膚なきまでに破壊された、ガレマール帝国の首都ガレマルドの、黒く焼け焦げた廃墟のただなかに採集ポイントがある。

この「アブラナ」、ウクライナのBkhmut やヒロシマのように、焼き尽くされた街の灰のなかから初めて芽吹いた緑なのかもしれない。

おそらくゲームの制作スタッフもそういう意味を込めて、ここに配置したんだろう。

私は祈りをこめてこれを摘もう。

‥‥と、そのポイントに(予定された収穫可能時間になったので)わらわらと大勢のプレイヤーキャラが集まり、脇目もふらずに鎌を振るい、収穫をする。
その豪雨のような音;;

焦土にて芽吹き生まれし命をば刈り持ち去りぬ人何ゆえに(あとり)

我もまた命の芽日々の糧とて摘み懐に入れし人なり(あとり)

(2023.5.25)

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