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竜そばあれこれ

竜そばの知くん。
劇中で、竜の城に咲き誇るバラの花を指して、「僕が育てたよ、秘密のバラ‥‥」と言っていた。
もしかしたら彼はプログラミングができて、VR世界で誰もが感嘆するような造型が出来ていたのかもしれない。
竜の城も彼の作品?
意志力が無さそうで、生活能力も低そうな彼だけど、美に対する感覚は尖鋭で、それを実現するためなら困難な作業も苦にせず没頭できる芸術家タイプの人なのかもしれない。
彼の父親はそのことに気付いてなさそうだけど、合唱隊のメンバーである大学教官や医師の人なら彼の才能を評価して、知り合いのクリエイターへ紹介し育成してもらったりできるかもしれない。
竜そばの後日譚があるのなら、彼の将来はそうなって欲しいなと思った。
恵くんのほうは‥‥まだ将来が見えない;活躍の場があることを祈るのみ。

竜そばの、恵くんと知くんの父親である男性。
彼には実は深い心の傷があって、それから逃げるために仕事へ埋没し、仮初めの強さを求めて兄弟にも怒りをぶつけていたのかもしれない。
そしてそれは、彼の(亡くなっているであろう)妻との関係に由来するものかもしれない。
彼の妻は夫の心ない言葉に苦しみ、自ら命を絶っていたのではないか。割られた肖像画はそれを象徴していたのではないかと思う。
だとしたら彼が、彼女の遺児である兄弟へ向ける感情は、憎しみと怖れ、軽蔑が入り交じった複雑なものなのか。
兄弟を護りにきた鈴ちゃんの視線に怯み、腰が抜けて逃げ出したのは、自らが自死へと追いやった妻の姿をそこに見たからではないのか、とそう思った。

竜そばのジャスティン軍団。
正義を代行するという目的で組織されたという立て付けだけど、企業スポンサーがかなりついているようだから多額の寄付が集まっているに違いない。
実は、彼らはそういった利権がおいしくて群がっていたりして。
そうなると、敵が見つからなければ困るから、作り出したりして。

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