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白雪十八丈

「北越雪譜」には、天保5年に初雪から(旧暦)1月25日までの間に降った雪の深さをそのたびごとに測ったところ、十八丈に達したという話がある。
その年は大雪だったとはいうが‥‥一丈は3.03㍍だから55.44㍍になる?
気象台による日本の最深積雪記録は上越市で1927年に記録した818cm(これも凄い)だというから、さすがに盛った話かとは思うが。

雪譜の著者は、『雪国以外では信じ難いだろうが、積み重なって締まった雪の深さではなく、降って融ける前に測った厚みをその都度足していくなら、有り得ること』と言っている。
はて、気象庁発表の積雪量を同じ方法で足していくと、いったいどれだけのトータル積雪深さになるのだろうか?

伝え聞いたときに単位を「尺」から「丈」と聞き間違えた(あるいは、相手が言い間違えた)のかなとも思ったけど、一月末に積雪深十八尺(5.45㍍)というのは当地としては珍しくはないかも。

参考までに、12月では近年にない大雪だという2022年の場合、12月25日(新暦)現在のAMEDAS積雪深は魚沼市守門で118cm。
雪が多い少ないという感覚が判らなくなってきた;

昔の人は、何かを言い間違った後、本人も判っているのに誤りを認めようとせず、ウソを塗り固めて言い張る傾向があるからなあ。
積雪深の聞き間違い説に一票。

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