仮面ライダーオーズ 復活のコアメダルを観て ネタバレ有り

基本、深い考察等は普段からせず、浅いところでストーリーを楽しむのが私のスタイルではあるのですが、今回の『復活のコアメダル』に関しては、いくらか伝えたいことがありまして、こうして筆を取った次第であります。
この記事をご覧いただいているということは、映画鑑賞済みと判断させて頂きます。

さて、映画を鑑賞後、Twitterで皆様の感想を読ませて頂きました。賛否両論といった感じではありますが、どの方も映司が失われた喪失感を持たれていました。私はというと、正直「ああ、やっぱりこうなってしまったか…」でした。悪いだろうな…と思ってたテストが返ってきて、やっぱり悪かった時のような気分。観る前から、悪い予感がしていたのです。その理由を以下に記していこうと思います。

最大の理由は、仮面ライダー×仮面ライダー フォーゼ&オーズ MOVIE大戦MEGA MAXです。以下この映画のネタバレも含みます。
こちらの映画、オーズの最終回後を描いた作品なのですが、コアメダルが壊れて命を失ったはずのアンクが登場します。結論としては未来からやってきたコアメダルと共に来た未来のアンクでした。未来からアンクが来れるということは、いつか必ずアンクは復活するということ。そんないつかの明日を求めて、火野映司が再び世界を巡るところでこの映画は終わります。
当時から私が腑に落ちなかったのは、未来から来たアンクが何も語らなかったこと。そして、映司に会った時の反応の不自然さでした。未来から来たアンクが、エイジたちと幸せな日々を送っているとしたら、第一声は間違いなく悪態だと思ったからです。しかし、映司に会ったアンクは無言でした。好きな姿に変われる力がありながら、映司に一目でわかるお馴染みの泉真吾の姿で立っていたので映司を待っていたのは間違い無いでしょう。つまり、40年後の世界で映司とは一緒にいないんじゃないか…?と漠然と感じていました。

オーズの最終回後を描いた作品は他にもあります。それが仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダーです。こちらは財団Xが作り出したコアメダルから生まれた偽グリードの中にアンクもいて、そのアンクを乗っ取る形で本物アンクが復活するという展開でした。結局、完全復活には至らずいつかの明日では無かったのですが、オーズファンは胸を熱くしたことかと思います。こちらでもアンクは多くを語らないものの、映司との再会を喜んでいるようでした。尺の長さや大人の事情があるとは思うのですが、何か含みのあるような演技がメガマックスに比べてほとんどなかったように思います。(個人の感想です。)

という以上の2点から、かなり前の段階で火野映司の死は確定していたのではないかと思うのです。もちろん結末を見るまでは予感めいたものでしかありませんでしたが、今回の映画の結末を観る事で、これらの事が繋がり、腑に落ちたような気持ちになったのです。40年前の仮面ライダーポセイドンが攻めてきた時に、オーズと戦わずに現代に来た時点でおかしかったんだよな…とは、今となっては思います。だって、火野映司は何歳になろうと火野映司だろうから。あの時にはもう火野映司はいなかったって事ですよね…。

私も映画を観た後はものすごい喪失感で呆然としてしまいました。火野映司はどこまでも手を伸ばしてずっと誰かを守っていくと思っていたから。この結末なら知りたくなかったという気持ちも勿論ありますが、これが火野映司なんだよなって気持ちもあります…。あと、語られてない部分が多すぎなので、もっと長尺でやって欲しかったと思います…。明日配信予定の前日譚で色々補足があるのかな…。また考えが変わったり追記したい事ができたら編集したいと思います。長文にお付き合いいただきありがとうございました。

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