教えたがりさんとマニュアル世代
音声配信を始めて、びっくりしたことのひとつに
誰かを救いたい
あなたにアドバイスしたい
困っているひとの手助けをしたい
という内容が多い~ということです。
私は、安易に他人に頼らない生き方を信条としているので、何か新しいことには、まず自分でトライしてみます。で、自分流でうまくいかないことがわかったら、やり方をググる。プロに頼って教えてもらったり、やってもらうのは最後。
なので、今、私が困っていることであっても、上のような配信を聴くことはありません。
というか、まずタイトルを見たら、まず
「ふん、教えてもらわなくっていいよーだ」
って思ってしまう、小学生のような感性ww
そして、実際に聴いてみても、なんというか、おそらくノウハウ本を読んでその情報をそのまましゃべっている方も多い。
多少の体験があっても、じゃあ、それで他人にアドバイスできるほどの体験なの?という場合もある。
どこでわかるかというと、言葉に説得力がないからです。ぜんぜんこちらに響いてこない。
プロの方のアドバイスがあるのは、とてもありがたいことだし、必要なことでもあるけど、こんなにたくさん他人を導けるほどのプロがいるの?プロも安くなったものね~って思ってしまう。
私が気になるのは、そういう「教えたがり」の人がこんなに多いんだな~ということと、そういう人を求めている人が多いから、乱立するんだな~ということ。
マクドナルドが日本に上陸して、そこで働く人が増えた時に話題になったのが「マニュアル世代」
アメリカの企業がどこもそうなのかはわわからないけど、マクドナルド社は働くにあたってのマニュアルが、きっちりしていて、あいさつの言葉からおじぎの角度まで決まっている。
その結果?なのか、どちらが先かわからないけど、
「マニュアルがないと動けない」若者のことを「マニュアル世代」と呼び、ニュアンス的には「言われなきゃ動けないなんて、しょうがねえなあ~」だったと思う。
いつの間にか、そんな呼び方はなくなったけど、「教えたがり」さんと対になって「マニュアルが欲しい」人たちがいる。
でも、「教えたがり」さんは、「教えてほしい人」がいるからやってるばかりじゃない。多くは「とにかく、人に教えたい」みたいなのだ。
これは、一種の「自己承認欲求」だな~と思う。
「先生」になりたいという「自己顕示欲」でもある。
以前教えていた生徒さんで、初心者に指導したがる人がいた。もう10年習っているから、ウデはともかく、基礎は教えられると勘違いした人だった。
「教える」ということに関しては、また別の日に書きたいと思いますが、その人は聴く耳を持たなかった。
教室は昨年閉じたので、彼は一層、初心者に教えることに励んでいるんだろうな。
中学生になったからといって、小学生に教えられるものじゃない。きかれて教えるのはかまわないけど、「教えます」と看板をあげるのには、ある程度の「教える」ことに関しての勉強をしてからじゃないと、やってはいけないと思う。
相手の自主性や将来の可能性の芽を摘んでしまうことを、素人先生はしてしまいがちだから。
人の心に関することも、そんな簡単に教えられるものじゃないと思うのに、自分はそのつらい状況からのサバイバーだから、救える資格があるように思ってしまう。あぶないなあ~と思うのは私だけなのかな。
そんなタイトルばかり並ぶ音声配信プラットフォームには、ちょっと辟易してる最近の私。
また明日。
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