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ヘイデン・パーカー選手の今~2023~

追加記事について

2022年7月に、このnote記事を公開しましたが、それから2023年5月現在までの新情報を追記しました。
以前、このnoteを読んでいただいた方は続き(2023年5月公開の追加記事)から読んでいただけますと幸いです。

2022年7月公開のオリジナル記事


キックの名手、ヘイデン・パーカー選手の最新情報について書きました。

まずは、パーカー選手の日本のチームにおけるこれまでの活躍を簡単にご紹介。

パナソニックワイルドナイツに所属していた2015年のトップリーグプレーオフで負傷のベリック・バーンズ選手に代わって10番で3試合に出場し、なんと24本のキックを全て成功!
その正確無比の完璧なキックは日本のラグビーファンに衝撃を与え、ミスターパーフェクトの異名がつきました。
また、スーパーラグビーのサンウルブズに所属していた2018年に達成した38回連続キック成功という前人未到の大記録を達成!
さらに、彼を語る上で避けては通れないのが、その2018年のスーパーラグビー、香港で開催されたストーマーズ戦。
同点で迎えた84分、SH流選手からのパスを受け黄金の左足…ではなく、利き足ではない右足でのサヨナラドロップゴール!
このシーンは何回も見ている人も多いと思いますが、とにかくもう一回見ましょう!!

いやー、熱い🔥
何度観ても良いっ!

日本のトップリーグでは前述のワイルドナイツの他、神戸製鋼コベルコスティーラーズ(現コベルコ神戸スティーラーズ)で活躍しました。
そして、今年2022年に開幕したリーグワンでは、引き続きコベルコ神戸スティーラーズでプレーしましたが、怪我の影響も響き2試合の途中出場に留まり、シーズン終了。

そして、2022年5月13日に発表された退団選手のリストにパーカー選手の名前がありました。

さらに、コベルコ神戸スティーラーズのオフィシャルサイトに掲載された退団インタビューでは自身の去就について次のように語っています。

今後はどうされるのでしょうか?
ニュージーランドで農場を経営しているので、家族と過ごしながら、酪農の仕事をします。ラグビーは、地元のクラブチームからプレーして欲しいと言われていますが、具体的にはまだ何も決めていません。チャンスがあれば、今後もプレーするかもしれませんね

コベルコ神戸スティーラーズのオフィシャルサイトより


引退も示唆するようなこのコメントには、日本で活躍してくれた感謝の気持ちとともに寂しい気持ちもありました。

しかし、ある時パーカー選手がニュージーランドのクラブチームでプレーしているという記事を見つけました。

パーカー選手がプレーしているのは北オタゴのクロウラグビークラブ(Kurow  Rugby Club)
彼が経営する農場がある地域のラグビーチームです。

実は昨年もスティーラーズの許可を得て、日本のシーズンオフこのチームでプレーし、チームを39年ぶりの優勝に導いていたようです。

そして、スティーラーズを退団した今年。
北オタゴのシーズンに途中から参戦し、再びチームを決勝に導いていました。
決勝では背番号10番を背負い、先発出場。

Kurow rugby clubのFacebookより

パーカー選手は自ら1トライを決めた他、3本のコンバージョンと4本のペナルティゴールを決める活躍。
ミスターパーフェクトは健在です。
さらに5点リードで迎えた78分、優勝を確実にするドロップゴールを成功!
いやー、さすが!
映像が無いのが本当に残念!
まさか右足で蹴ってないですよね⁉︎
計26得点の活躍でチームの連続優勝に大きく貢献!

そして、気になるのが今後の去就。
まだまだパーカー選手の活躍が見たいですが、自身の農場の近くでプレーできる環境だったため、参戦していたという可能性も考えられます。
まずは、7/7に北オタゴ代表のスコッド発表があります。確実に声はかかっていると考えられるので、このリストに名前が載ってくるかというのは注目です。
ただし、北オタゴはハートランドチャンピオンシップというNPCの下のカテゴリにあたるリーグ所属なので、本格的に現役を続行し、例えばスーパーラグビーを目指すのであれば、NPCに参加している州代表チームと契約する可能性も考えられます。

ということで、まずは選手としてプレーしていることに安心しましたが、できることなら、また日本で活躍する姿が見たいです。

個人的には推しチームであるNECグリーンロケッツ東葛に入ってくれないかと期待しています。
フレッチャー・スミス選手など4名のSOが退団しており、新たな10番候補の獲得を目指しているのではないかという点が一つ。
そして何より東葛にはハイランダーズ、パナソニック、サンウルブズでパーカー選手とコンビを組んできた田中史朗選手がいます。

そんな淡い期待を持ちつつ、吉報を待とうと思います。


2023年5月公開の追加記事

本記事公開から2023年5月現在までのパーカー選手について、追記していきます。

個人的に期待していた北オタゴ代表のスコッドにはパーカー選手の名前はありませんでした。
オファーがあったのかどうかもわかりませんが、州代表となるとパーカー選手の拠点である南島の北オタゴという地域から北島を含むニュージーランド国内の各地へ遠征に行く必要も出てまいりますので、辞退した可能性もあるかもしれません。

そして、時が進んで2023年2月、かつてパーカー選手のチームメイトだったイーリニコラスさん(現・三菱重工相模原ダイナボアーズアシスタントコーチ)のTwitterにて、このような投稿がありました。

引退は残念ではありますが、久しぶりにパーカー選手の元気そうなお姿を見れて嬉しかったです。この投稿には多くのいいね!、コメントが寄せられた他、Twitterのトレンドワードに"サンウルブズ"が入るなど、大きな話題となりました。パーカー選手は日本のラグビーファンにとても愛されていることを再認識しました。

そして、個人的にもう一つ嬉しかったのが、この投稿に対してのあるリプライ…

なんと本記事でもコンビ再結成を熱望していたフミさんこと田中史朗選手からグリロケへのお誘いが!
実はフミさんがリツイート以外のTwitter投稿をするのはとても珍しく、2月11日にして2023年のTwitter初投稿でした。
それほど、フミさんにとってパーカー選手は大きな存在だということですね。

もう一つ、イーリさんが投稿で"プロラグビー選手を引退"と表現していたことにお気づきでしょうか?
イーリさんの表記が意図的であったかどうかは定かではありませんが、"現役引退"や"ラグビー選手引退"ではなく、"プロラグビー選手"を引退しただけなのです。
本記事で取り上げたクロウラグビークラブはグラスルーツラグビー、いわゆるアマチュアにあたるカテゴリなので、2023シーズンもプレーする可能性はあるだろうと期待していました。

北オタゴのクラブラグビー、シチズンズシールド第1節
来ました!ヘイデン・パーカー選手は10番で先発出場!👇

Kurow rugby clubのFacebookより

チームのFacebookの投稿によると、2回のコンバージョンゴールと3回のペナルティゴールで13点を決め、チームの開幕戦勝利に貢献!
ミスターパーフェクトは2023年も健在です。

Kurow rugby clubのFacebookより

映像は少々粗いですが、州協会のFacebookにてハイライト映像も見れます。👇
2分25秒あたりからパーカー選手の変わらぬキックフォームが確認できますよ!

2節はメンバー外でしたが、3節はリザーブ22番、4節は再び10番で先発予定と、今季もクラブラグビーで活躍してくれそうです!
Facebookなどを通じて、今後も陰ながらパーカー選手を応援していきたいと思います。

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