見出し画像

一魚一会(読書感想文)

今夏の読書感想文は、さかなクンさんの自伝「一魚一会」にさせて頂いた。
理由は様々あったが、息子がさかなクンファンであること、娘もサカナスターファンであること、私もファンであること、数年ぶりの家族旅行の目的地が水族館であること等から考えると、この一冊以外なかった。

「マジか!?」「どうしてそうなるw」「スゲェ〜」「カッコイイ」「尊敬します」「弟子にしてください」
内容を紹介する必要はなく、上記の感情を抱きながら、あっという間に読み終えてしまった。私も妻も。感動し、尊敬し、反省し、ワクワクした。なぜか読んだら笑顔になれると最初から思っていたが、想像以上にjoyだった。

一魚一会をサカナに、妻と読書感想しあった。
感想や尊敬、おもしろポイントは無数にあったが、私が最も感じたのは「pivot」だった。

さかなクンは魚一色、 確かにそうかもしれないが、彼はpivotしまくっている。大好きな魚と共に過ごすために、大好きを貫くために諦めることなくpivotしまくっていた。

そこでもう一つ感じたのは「遠慮なくその場しのぎすること」だった。
テストの問題がわからなければ、その場しのぎで答案用紙に先生への手紙を書く、ヤンキーに絡まれても魚好きでことを収める、ウマヅラハギを飼いたいけど食べちゃっても触感を楽しむ、、超強力なその場しのぎが、奇跡を連発していた。「その場しのぎ」は、ネガティブな言葉なのだろうが私は大好きな言葉だ。スローカーブで有名な星野伸之さんが「私のプロ野球人生は、その場しのぎの結晶」と言っていたことが真だと強く共感する。

さかなクンは好きを貫き、不向きに速攻で見切りをつけpivotし、更に好きを貫くことで世界を広げ唯一無二の存在に磨きをかけている。ガムシャラに一心不乱にオールを漕ぐことで、彼は気づいたら大海原へ、未開の海へたどり着いていたのだろう。「さかなクン」という境地へ。

本書は、「好きなものや信じるものを貫き、行動しまくる者がhappyでいられる世界」なのでは?そうだとしたらこれ以上素敵な世界はないのでは?と気づかせてくれた。なんて素晴らしいんだ。。この世はなんて素晴らしいんだ。

息子は来年度は小学生。支援学校に進む。魚が好きで昆虫が好きで恐竜が好きで鳥が好きでポケモンが好きでCMが好きでママが好きで妹が好きで、甘いものが苦手な尊敬する弊息子。

あれ?もしかしたら、弊息子がいなければ、本書にはたどり着いていなかった可能性もある、、?
こりゃ恐ろしや、「一魚一会」今夏も楽しくしてくれて、ありがとう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?