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【海やまのあいだ】リサーチ前半(6/28〜30)を振り返る

こんにちは。地域コーディネーターのヨダです。
ついに波田野州平「海やまのあいだ」2年目の滞在制作が始まりました!
今年は竹野地域で行われるお盆や地蔵盆の行事や慣習をリサーチしています。

初めての方のために、まずは簡単にプロジェクトを紹介します!

「海やまのあいだ」とは?

映画作家の波田野州平が、豊かな自然と地域文化を持つ山陰海岸ジオパーク周辺を舞台に、地域の人々と交流を重ねながら映画を制作するプロジェクト。
フィールドワークを通して、折り重なる土地の時間と、そこに漂うものたちの語る声に耳を傾ける。

©︎Shuhei Hatano


今年1回目の滞在は7/7までを予定しており、残すところあと3日。
まずは前半6/28(水)〜6/30(金)までを振り返りたいと思います。

6/28(水) ☀️/☁️
午後、波田野さん城崎温泉駅到着。
翌日からのリサーチスケジュールを確認。

6/29(木) ☀️
午前中、豊岡まち塾の松井敬代さんが来館。市の文化財保護行政に関わっておられた松井さん。年中行事の調査研究やフィールドワークの方法について相談する。『豊岡市の祭礼・年中行事等調査報告書』を見せていただきながら、いくつかの地域で行われている「仏送り」や「万灯」について教えていただく。
午後から竹野へ。漁師のヨダさんから「浜施餓鬼」についてお話を聞く。浜施餓鬼は、海で亡くなった方や魚供養のために継承されていたが、漁業従事者の減少や新型コロナウイルスの影響で2年前を最後に途絶えてしまったとのこと。

浜施餓鬼について聞く


その後ヨダさんのご紹介で、竹野で長年漁師を続けてこられた「伊勢丸のおっちゃん」に会いに行く。漁師小屋で今年2月に鹿の解体現場を見せていただいたマエダさんやコバヤシさんと再会することができた。

漁師小屋で集まる


6月30日(金) ☁️
竹野歴史街道をめぐる会の皆さんと一緒に、竹野町芦谷から城崎に続く旧街道の峠越えに挑戦。昨晩から降り続いていた雨が心配だったけれど、なんとか実施できそう!

マダニ・ヒル対策を万全にして・・・

いざ出発!
中竹野地区コミュニティセンターから、芦谷(あしんだに)地区へ向かう。

芦谷地区の道標「左:ゆしま たんご、右:むら」

竹の杖を持っていざ出発!

山陰本線の線路沿いを進み、芦谷トンネルの上を渡る。

トンネルの上からの景色


トンネル付近の水路

雨の影響で沢の水が所々増水していた。長靴を履いていてよかった・・・

芦谷峠入り口で石碑を発見。石碑を磨くと文字を読むことができた。安全祈願のためのもの?

磨いて文字が読めるようになった石碑

峠道の途中は細い道や倒木もかなり多く、少々危険な箇所もあったものの、1時間ほどで切り通しに到着。

やっとここまで来た〜!という開放感。
急に道が開けて風が通る感じが気持ちよく、旧街道の名残を感じる。

下っていくと、やけに見通しが良くなった。
シカが山の植物を食い尽くしているからとのこと・・・。

約2時間で鋳物師戻峠の県道に降りてきた。ちょうど志賀直哉ゆかりの桑の木付近。
県道がなかったころは2時間かけて城崎まで来ていたんだなあ・・・。

鋳物師戻し峠来日登山道入り口道標

復路は鋳物師戻峠の登山道へ。

鋳物師戻峠大岩

「山側を見上げてみてください。木々の間から、今にも崩れ落ちてきそうな大きな岩が見えると思います。この巨岩は、全長19m、重さ100〜140tもあります。この岩の先には「鋳物師戻峠」とよばれる峠があり、その名の由来は、昔、鋳物師が岩の上で大地震に出合い、頭上にある大岩が揺れるのを見て恐ろしくなっで後戻りしたという話によると伝えられています。」

東屋から竹野町の景色を一望

12:30ごろ松本・羽入の観音寺のふもとに到着し、無事下山!
到着した途端に雨が降り出し、阿金谷で雨宿りさせていただきました。

登山メンバーで集合写真。お疲れ様でした!


登山ルート

《ルート》小丸道標⇒芦谷道標⇒葦田兵主神社(駐車)⇒(歩き)光嶽稲荷神社⇒芦谷トンネル⇒芦谷峠⇒鋳物師戻し峠来日登山道入り口⇒鋳物師戻し峠大岩⇒松本地区⇒たけの公園⇒葦田兵主神社(解散)


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