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送迎バスが嫌い

保育園の送迎バスが嫌いだった。


朝泣きながら乗ったことが何度もあるし、
行きたくないとギリギリまでパジャマを脱がなかったこともある。

それくらい保育園の送迎バスが嫌だった。

まずは朝の行きのバス。

保育園の送迎バスには先生が必ず2人乗っていた。

そのうちの1人の先生が
スパイラルパーマをあて、声もガラガラで苦手だった。

彼女はたぶん、わたしのことを嫌っていて
「嫌な子」
と何度か言われたことは鮮明に覚えている。

その先生は
わたしがお昼寝タイムになかなか寝ないことにも
イラついていた。

子どもの頃から人見知りで
保育園という環境に馴染めずにいたため、
寝ようとしても寝付けなかった。

好きでこんなところに来ているわけではないのに
スパイラルパーマの先生に毎日のように嫌味を言われるのだ。

そんな先生に朝から会わなければならないのが
相当な苦痛だった。


そして帰りのバス。

保育園の送迎バスには助手席がある。

わたしの通っていた保育園は
男女1人ずつ交代でその助手席に座ることができる。
(というより座らされる。)

男女別に名前の順で順番が回ってきて、
毎回同じ男の子と一緒に座らなければならない。

その男の子にはよくいじめられていた記憶がある。

目がギョロっとしていて口が悪いのだ。

どのくらいの周期で回ってきたのかも覚えていないが、
まだ小さかったので嫌だと言う選択肢もなく
ただひたすらに助手席Dayは我慢するしかなかった。

しかし限界が訪れる。

その日は本当に助手席が嫌になり、
わたしは泣きじゃくりバスに乗ることを拒否した。

先生たちはさぞかし困ったことだろう。

でもそうするしかなかった。

その後、家族が迎えに来て
それ以降バスの送迎から解放された。


わたしは祖母に教育を受けていたが、
他人に迷惑をかけることは禁じられていた。

だからこうなるまで我慢した。


「嫌なことは嫌と言っていい」
それを覚えるのはまだ先の話。




と、
こんな感じにダラダラとたわいもないことを綴っていこうと思います。

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