舞台『MARGINAL#4』BIG BANG STAGE 感想

2022年3月に書いていた文章です。

何かにとても配慮した感じの書き方になっていると自分でも思うけどステータスの振り切り方が正解としか言いようのないステージでした。
BDは無事8月に届いて折に触れて夜中にライブパートを再生しては楽しくなってしまうということを繰り返しています。
このステージを今度は実際に観に行きたいけどR社の今後が見えてこないので、行くチャンスを活かせず惜しいことをしたと後悔しています。



2022年2月23日から27日までヒューリックホール東京で開催されていた舞台『MARGINAL#4』BIG BANG STAGEのBlu-rayが届くのを今か今かと待っているところなのですが、発売までまだ5か月ほどあるのでその間にまた配信を販売して貰えないものかとたまに虚空を見詰めています。

この配信を観て自分の『MARGINAL#4』愛が完全に復活したのですが、それはもうひとえに舞台マジ4が『MARGINAL#4』というコンテンツへの愛に満ち満ちていたからではないかと思っており、観終わったときに感謝と愛があふれるという幸せな観劇(配信ですが)体験となりました。

以下、感想と覚書と思いのたけです。

1 行くべきか行かざるべきか

配信を観た後となっては都合をつけて現場に行くべきだったと思っていますが、都合をつけるかどうかの前にそもそも行くかどうかとても迷っていました。

主な理由は、『MARGINAL#4』はデビューから声優さんたちによる2.25ステージが完全解答みたいな行われてきていたこともあったので、舞台化決定を聞いたときには正直今ここで2.5なのか…...という違和感とどのくらい原作を大事にしてもらえるのかという恐れがあり、それがずっと拭えなかったということでした。

あまり他の作品に言及するべきではないかもしれませんが、Rejetの別作品でキャラクターの同一性を大事にされていないのではないかと感じられる事故(?)があったり、ストーリーや舞台としての面白さがどうこうという以前に原作の音楽が使われていないことで世界観が大事にされていないと感じてしまった舞台があったり、ということがあったため、失礼ながら今のRejetで作品をきちんと大事にしてもらえるのかな?という不安がかなり大きくなってしまいました。

とはいえ直前まで行くかどうか迷っていたのですが、その少し前に楽しみにしていた別の舞台が公演中止になって打ちひしがれていて、この状態で観に行ってもし現場で「良いところ探し」みたいなことを必死にすることになったら辛いだけだなと思ってしまい、そのまま観に行く手立てを講じないまま初日が始まってしまいました。

今から思えばアクセスがとっても良い劇場だったのだし、気になるなら四の五の言わず都合つけて現場に行くべきだったとは思うのですが。

2 配信を買うかディスクを待つか

そんな調子だったので配信を買うかディスクを買うだけにするかどうかもぐだぐだと迷っていたのですが、振り付けのLUI先生やアニメのキャラデザ&総作画監督の伊東葉子さんのTweetを見てこれは観てたぶん大丈夫、というより観るべき作品だなと漸く思えて、公開されていたLIVEパートの動画も観てやっぱりきちんと観ようと思って配信を買いました。

(ここまで前置き)

3 感想&今後への期待

舞台マジ4には自分が『MARGINAL#4』だと思っているものが詰まっていて(ストーリーの謎加減も含めて)、自分がここは大事と思っているところが大事にされていると感じられた舞台でした。

なおかつ、作り手側が作品を尊重して、愛をもって大事に作り上げてくださったのだなあとしみじみ感じられるところがファンとして非常に嬉しい舞台でもありました。

ちょっとReject作品から心が離れていたという個人的な事情もあって、愛に触れて愛を知るみたいなところのある観劇にもなり、配信という形にはなってしまいましたが観るチャンスを逃さないで本当に良かったです。

舞台マジ4を2022年の春先に観ているかどうかできっと自分の生活のクオリティが違ったことでしょう。

ディスクが届いたらつぶさに感想を述べたいところではあるのですが、記憶に基づいて少々内容についてざっくり感想を書き残しておきます。

特にライブパートは選曲も良いしダンスもカッコいいし表情も素敵だしということで良いところしかなかったです。

現場に行っていないので何とも言い難いところがあるのですが、今回一人一人の表情も見どころだし全体のダンスも見どころだしということで、すべて観尽くすのがまず無理という前提で、カメラは比較的前者優先で映していた感もあるので、せめて3回行ってまずは観たいところ、次に全体、最後にテーマを決めて観切ったことにする、というのが理想だったのかなと思いました。

とはいえカメラワークは配信を観ている限りは抜かりない感じでしたので、満足度は高めでした。

配信を観れば観るほど衣装を現場で観たかったな~~~~~と思うようになり、せめてブロマイドを買おうか…でも写真は管理が大変だからもう買わないと決めたはず...でもこれは買わないの無理…という文字起こしすると非常に鬱陶しい葛藤を繰り広げながら期限ぎりぎりまで配信を観ておりました。

2.5舞台はビジュアルの再現度の高さはある程度担保されていて当然というところがあって、舞台マジ4もそこは余裕でクリアしていたかと思うのですが、舞台の皆様はキャラクターデザインのキリシマソウさんが描かれるキャラクターの独特の色っぽさのようなものを2.5舞台の中で絶妙な加減で表現されているように見えて、これが何とも興味深くて魅力的なところでもありました。

原作→2.25と原作→2.5の解釈と言いますか表現方法にはおそらく少し差があると思われるのですが、それが解釈違いというよりは作品としての広がり、舞台マジ4が『MARGINAL#4』というコンテンツのひとつの柱になりうる可能性をめちゃくちゃ感じるものになっていて、次の展開を期待してしまいました。

セットリストは初期の楽曲で揃えた感じがあったので、これは次があると思っていていいのかしらどうなのかしらとドキドキしているところもありますが......どうにかしてどうにかなるならどうにかなるよう頑張りたいところでもあります。

リジェフェスはほぼ毎年開催されていてピタドルステージもあるものの、BIG BANG FESのようなライブイベントは中々難しいのだろうなというのはひしひしと感じているところで、正直ファンとして供給にちょっと物足りなさを感じなくはないのですが、このサイクルに2.5舞台が投入されることで供給力が上がるわけなので、どうにか.......。

4 最後に

舞台マジ4が舞台単体としてどうなのかという評はまた別にあるかと思いますが、『MARGINAL#4』というコンテンツの新展開としては中々本格的で完成度が高く、同時に作品としての更なる広がりを感じるものが現れたと言っても過言ではないかと思います。

『MARGINAL#4』はRejet作品としては長寿かつ展開がある方と言うべきとは思いますが、気に入ると愛し抜く所存というような暑苦しい態度で新展開を待っているところもあります。

そのため、常々もう少し動きがあると良いなと勝手ながら思っており、この記事を書いていても非常に重苦しい想いが表に出てしまいましたが、純粋に舞台は舞台で次回作をぜひ観たいという気持ちでおります。

当初警戒しすぎた反動というのもあるかもしれませんが、舞台マジ4はちょっと冷めかけていた『MARGINAL#4』への気持ちを取り戻すだけではなく、さらに引き上げてくれた作品として、自分にとって大事なものになりそうです。

8月末まで長いですが、ひとまずはBlu-ray到着を楽しみに待とうと思います。


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