Go To キャンペーン の意味

 現在、停止しているGo Toキャンペーンですが、他に新型コロナの影響を
受けている業界があるなか、なぜ旅行や飲食業界にターゲットを絞っているのか、調べてみました。

はじめに

 新型コロナによる影響で落ち込んだ経済を回復させるため、政府は「GoToトラベル」や「GoToイート」など、旅行や飲食業界向けの消費を喚起する
施策を打ち出しています。
 現在は、新規感染リスクなどを考慮して停止していますが、そもそも、
なぜ、旅行や飲食業界の施策が先行的にされたのか、調べてみました。

旅行業や飲食業の回復を優先した施策を出した理由

 今回のように不景気になった場合、所得弾力性が高い業種は、打撃を受けやすく、優先的に補助が必要と考えられているようです。
 所得弾力性とは、不況で収入が減った時に、その何倍で売り上げが減るかを示す数値です。自動車、大型家電、旅行、飲食、イベントは影響を受けやすく、リーマンショックの際も大きく売り上げを下げています。
 その中で、車や大型家電は、大企業のため、銀行のクレジットラインを
維持することが経済対策とされています。
 一方、旅行や飲食、イベントは、零細ないし中小企業が多く、これらの
企業の倒産を防止するため、何らかの施策が必要とされます。
 また、旅行業界は価格弾力性が高いと言われています。
 価格弾力性とは、価格が下がった時にどれだけ需要が増えるか、という
指数です。
 以上の理由から、旅行業、飲食業向けにキャンペーンを優先して行った
ようです。

考察

 現在は緊急事態宣言中のため、しばらくはキャンペーンも停止せざるを
得ないと考えます。
 今は、旅行や飲食業界には、補助金、無担保無利子の融資を行うなど、の対策を行い、同時に医療業界にも補助金を支給し、かつて務めていた経験者などの隠れ医療関係者を採用して、一刻も早く終息に向かうことが最重要と考えます。
 個人的には、何とか、GW前までに新規感染を抑えて、医療の逼迫を解消し、短距離旅行を再開できるようになれば、と祈っています。

 なお、このコロナ禍でもデジタル業界など、売り上げを伸ばしている、というより、新たな時代を作っている会社も多くあります。
 かつてのリーマンショックの状況とは大きく異なり、新しい時代の流れが来ているように思います。

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