ロシア貿易 中国インド拡大

 ロシアとの貿易相手として、中印が大きく輸入出額を伸ばしているようです。
 中国は前年比で輸入が約40%、輸出も約10%を超えています。
 輸入は原油が増えており、輸出は半導体の集積回路が目立って増加しているようです。
 インドも前年比で輸入が4倍程度に膨らんでいます。
 中国同様に安価な原油調達が進んでいるようです。

 両国ともに、ウクライナ侵攻前からロシア産原油を多く輸入しています。
新たなエネルギー輸入先の確保は難しく、欧米など、世界的なロシアに対する制裁が行われる中でも、継続してロシアから原油の調達を進めた結果、今回の拡大につながっているようです。
 また、各国がロシア産原油の購入を見送った結果、市場原理から価格も低下していると思いますので、安い内に大量のエネルギーを購入しておこう、という狙いもあったと思われます。

 なお、ロシアの資源に依存しない米国は、対ロ貿易を一気に絞り、輸入も半減し、半導体などの輸出も7割削減したようです。

 世界的な景気後退が懸念されるなか、エネルギー産国としてのロシアの資源は魅力的と言われており、各国が2023年も2022年と同じ動きを継続するのか、注目されます。

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