2024年1月22日~1月26日
①(月)ドルレンジ
日銀会合を控え
全体的に動きはなし
海外投資家の為替ヘッジによる「円売りドル買い」
>>ドル円上昇で145.947円付近
②(月)ポンド高
ECBの利下げ見通しが加速
上記観測の為ユーロが売られる
ポジションが英国ポンドに多少寄る
③(火)円高
日銀会合
結果:据え置き(-0.1%)
展望リポートにて2024年物価見通しに関しては下方修正
マイナス金利解除の時期が近くなってきているとマーケットは判断
マイナス金利解除:4月?
④(火)ドル高
日銀関係
植田氏の「マイナス金利解除しても極めて緩和的な環境が続く」と発言
日銀の年内の金融引き締め観測が強まり、世界的に債券が軟調
>>米長期金利が上昇しドルの買い戻しが入る
⑤(水)円高
JGBの金利が10bp上昇
日米の金利差が縮小
物価高超す賃上げ表明が相次ぐ(日経にて報道)
⑥(水)ドル・ポンド高
経済指標&5年債不調
英製造業:予想46.7 結果47.3(前回46.2)
英サービス業:予想53.2 結果53.8(前回53.4)
米製造業:予想47.9 結果50.3(前回47.9)
米サービス業:予想51.0 結果52.9(前回51.4)
米5年債が不調
>>経済指標&金利上昇によるドルの買い戻し
⑦(木)ユーロ安
ECB政策金利発表
結果:据え置き(450bp)
夏以降に利下げがあり得る
エネルギー関連のベース上昇効果とは別に、基調インフレの低下傾向は続いている
全体的にハト派発言
利下げ観測が織り込む
⑧(木)ドル安
経済指標&7年債入札
新規失業保険申請件数:予想20.0万件 結果21.4万件
耐久財受注・前月比:予想+0.2% 結果+0.6%(前回+0.5%)
耐久財受注・前月比コア:予想+1.1% 結果±0.0%(前回+5.4%→+5.5%)
7年債入札は好調
⑨(金)ドル安
経済指標
PCEデフレータ・前月比:予想0.3% 結果0.2%(前回-0.1%)
PCEデフレータ・前年比:予想2.6% 結果2.6%(前回2.6%)
PCEコアデフレータ・前月比:予想0.3% 結果0.2%(前回0.1%)
PCEコアデフレータ・前年比:予想3.0% 結果2.9%(前回3.2%)
好調な消費にもかかわらずコア消費が鈍化
⑩(金)ドル高
経済指標
個人所得:予想0.3% 結果0.3%(前回0.4%)
個人支出:予想0.5% 結果0.7%(前回0.2%→0.4%)
中古住宅販売保留・前月比:予想2.0% 結果8.3%(前回0.0%→-0.3%)
中古住宅販売保留・前年比:予想-4.2% 結果-1.0%(前回-5.1%→-5.5%)
為替市況
各国の政策金利発表があり、方向感・マーケットの思惑が出始めます。
注目は今週のFOMCになりますので現状把握をしていきます。
また先週はNYダウが史上最高値を更新しました。
ドル円の値幅は2.0円(200pips)のレンジ幅を推移しております。
では今回のメイントピックスである、
「BOJ政策金利」
「ECB政策金利」
についてまとめます。
日銀(BOJ)政策金利
【まとめ】
据え置き(-0.1%)
必要であれば躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる
展望リポートにて24年CPI見通しが下方修正
先行きの不確実性はあるが、見通しが実現する確度は少しずつ高まっている
春闘明けの4月会合にてマイナス金利解除か?
引き続き「第2の力」の傾向が見られるかに注目
発言にてマイナス金利を解消した後も「極めて緩和的な金融政策を継続」と発言
上記の影響を受け、「マイナス金利解除」の時期が近くなってきているとマーケットは判断し、植田日銀総裁の会見中は円買いになります。
展望リポートに記載されていましたが、物価見通しに対して「先行きの不確実性はなお高いものの、こうした見通しが実現する確度は、引き続き、少しずつ高まっている。」という内容について記者から集中的に質問を受けていました。
記者はとにかく「マイナス金利解除が4月になるのか?」という問いに対して、植田総裁より明確な回答を得ようと誘導するような様々な質問を投げかけていました。
(今回の会見)植田総裁の回答を聞いていると、「以前より言葉を濁さなくなってきたな」という印象です。
ただし、安定したインフレ率2%の目標達成は高まっているが、物価目標に対して不確定要素がある為、それはデータ次第とのこと。
そして「賃金=春闘」の結果がどうなるか?というところもあります。
引き続き「第2の力」がデータとして揃ってきた時に「マイナス金利解除」を行う予定というスタンスに変わりはありませんでした
ECB
据え置き(450bp)
声明文などの変更はほぼ前回と一緒
ラガルドECB総裁「夏以降に利下げがあり得る」とダボス会議での自身の発言を維持
インフレは2024年にさらに緩和すると予測
4、6月の利下げ観測が高まる
発表直後の相場はほぼ動きませんでした。
声明文は前回と内容に大きな変更もなく、為替市場は無風で通過するのかな?と感じさせるような反応でした。
その後、ラガルドECB総裁の会見(発言)にて先週のダボス会議でも述べていた「夏以降に利下げがあり得る」との考えをあらためて発言。
引き続き高水準の金利を維持しながらにはなりますが、エネルギー関連のベース上昇効果とは別に、基調インフレの低下傾向は続いているとのこと。
【成長に対するリスクも引き続き下振れ方向に傾き、インフレはさらに緩和する】と予想している「ハト派発言」により、ユーロが大きく下落していくことになります。
上記を受けてマーケットは、3月ECB政策金利にて声明文修正
4月会合にて▲25bpの利下げ
6月会合にて▲25bpの利下げ
という織り込みが入ることになります。
今回は「BOJ政策金利」「ECB政策金利」についてまとめました。
(先週)全体的にややレンジ相場となり、方向感レスな展開となりました。
(今週)世界の経済をリードする米中央銀行(FOMC)とパウエル議長の記者会見が予定されています。
(現在)米株価は史上最高値を更新する状況であり、経済は強い状態を示しています。
この状況下で、今後のインフレ対策をどのように遂行していくのか?に注目しています。
今週もよろしくお願いします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?