サップ釣り・流し方の考察

その7
痛い目にあったサップデビュー。
予報が外れて強風早上がり残念無念よりも、サップの流れ方に軽い絶望感を抱いた痛さなのであった。

例えばイカを狙う場合、ボートなら風を左右の舷に当てて流す「横流し」がティップランにふさわしい。
サップでもそれをやろうと風を横に当ててみると、あれよあれよと船の先が風下に向いてしまい、背中で風を受ける形となってしまう。
なんなら、風を正面に受けてもパドルを止めると船はグルリと半回転して風下へと真っ直ぐに向いてしまう。
こうなるとラインの向きが真後ろになってしまい、釣りづらいことこの上ないのだ。

理想の流し方(左)と現実(右)

これは大誤算だった。パラアンカー代わりのスカリを入れてもダメ。どうやっても風を背中に受ける形になってしまう。
こうなるとラインの出方が真後ろになり、ロッドを左右どちらに出してもめちゃくちゃ釣りづらい。
サップの上で体が左右にクルクル向ければどっちに向こうと対応できるのだが、コケるのが怖くてあぐらをかいたまま上半身をねじるのがやっとの状態なのだ。

で、改善!
「フィンを取る」

サップが自然と風下に向くのは、3枚のフィンがすごく効いている証拠なのだろう。
そもそもサップって立ってシングルパドルで直進するものだから、一漕ぎでスーッと楽に真っ直ぐ進むようにのフィンなんだよね。

その船尾下に差し込むフィン3枚ともハナから付けないことにした。
リバーカヤックと同じで船底にキールがない状態なら直進性は消滅するものの、風に対して割と素直に操作できるのではないか、と。

またサップはそもそも風にはものすごく弱いので、片舷からパラ代わりのスカリを入れることで船がガチッと水を掴み、安定して横流しができるはず!

パラ代わりのスカリ。風に弱いサップには必携。

■フィンを付けない
■パラを入れる
■横流しでティップランでイカを釣る

2回目の釣行はこれを目標に気合とやる気だけはあったのだけど、週末ごとの台風やシケでようやくサップを出せたのは1ヶ月後の10/28でした。

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