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わすれものを撮りに北海道へ行く話(嵐前の灯び編)

前回のつづき

これは身も心も北のヨンマルに捧げたロクマル(還暦)の哀しい男の話です
需要がないのはわかってますが、間が空いてしまい申し訳ございません
さて、前回ままならない最悪の渡道から半年(正確には5か月)経った2024年1月暮れ、筆者khkmaniaは意気揚々と空路北海道は女満別に向かうはずでした・・・

2024年1月24日

旅立ちはいつも品川駅?

逝ってきまーす
って、あれ、品川駅ですか?しかも陸路で北海道??網走行くのでは、、、
ここから先は、涙なしには語れない悲しい話になります


今回も「おと休パス東+北海道」を購入

時間がかかる!

そう、当初の予定では羽田⇒ポイント利用のJAL女満別をもくろみ、1月4日にポイント交換を、イヌがメインキャラの某流通大手カード会社に申請しました
「2週間ほどでポイントが入るやろ」と高をくくってましたが、待てど暮らせどマイルは増えず、半ギレ気味にカード会社のサイトをよく読むと、わりと大きな文字で「ポイントの交換には1か月ほどかかります」と記載がありました
まずい、マズ過ぎる!休暇は1/24から28の5日間です。間に合わないジャマイカ

二の矢を引け

こうなれば、北海道インの次なる手段を考えなければなりません
なんとしても初日に網走までたどり着こうとすれば、空路を選ぶしかありません。到達可能な空港は 女満別 旭川 釧路あたりまででしょうか
札幌は便数も多く鉄道直結ですのでギリギリ候補に残ります
女満別のJAL便を使うのは恨めしく、AIRDO女満別行きは1月、13時着の便しか飛んでませんでした
あきらめて格安ピーチの成田~札幌でFIXしかけてた時に、JETSTARが成田~旭川を就航させていたことに目が留まりました

ありがとうJET☆STAR

【今回の旅程】(リスケ後)

というわけで、修正の旅程はジェットスターで旭川到着後、大人の休日倶楽部パスを活用して、
1日目 品川~成田空港 某格安航空☆で旭川~石北西側で40撮り 網走泊
2日目 網走~北浜40撮り(今回の大本命)網走経由で富良野泊
3日目 富良野ワイン俯瞰で撮影(ウィッシュリスト②)富良野線で旭川経由札幌、函館へ列車移動 途中森駅で夜のヨンマル集合ゲット(ウィッシュリスト③)宿泊地函館で温泉あーんどイカ尽くし♪
4日目 痛恨の一撃を受けた大沼でリベンジ写のあと函館にもどり家族へお土産購入の後、新幹線で優雅に帰宅
なかなか魅力的でしょ? まあ、ぎりぎりまで都市間バスを使って新得経由で函館入りとか迷ったんですけど、結局シンプルな(どこが)40フェアウェルツアーに落ち着きました
しかし、思い通りにならないのが冬の旅、今回もなかなかでしたw

成田へ

さて、ジェットスターの旭川便は1日1本、成田9:25発です
もはやネットの時代、アプリを落としてチケットを購入しました
バナーの「4,980円」に目を引かれますが、機内持ち込みが2個14キロまでのプランを選択しなんやかんやで税込み9,510円、何とか4ケタで済みました
まあ、あと数千円足せば、女満別行きのJALに乗れて、白滝発祥の地で川沿いを旭川に上ってゆくヨンマルが撮れたんですけどね、、、

成田を9:25に飛ぶLCCに乗るには、余裕をもって成田空港駅(空港第2ビル)に8時には着いておきたいです
東京~新東京国際空港の移動はバスや京成のスカイアクセス経由が安くてよいのですが、今回はおときゅうパスの特権で「誰も使わない」NEXを使いましたw
NEXは全席指定ですので、早速6回使える座席指定を使います おときゅうパスは駅ネット経由で購入すると少し割引になり予約もスマホからできるのでお勧めです とはいえこの指定券を取るまでがなかなかの工程で、まずはスマホの駅ネットにログイン⇒PCページに移動とログイン⇒左上の三からお得な切符を選択⇒大人の休日俱楽部パスを選択⇒切符を使って指定席を予約するで予約⇒駅の券売機にカードを挿入して紙の切符を出力 トホホ 特に最後の「紙の切符」を券売機から出力するのがだるいんです 窓口でも発券できますが、行列ができていればお目当ての列車を乗り過ごすことにもなりかねません
JR東さん、Web完結できるようにフローを改善して下さいね♪
この日は品川6:47⇒空港第2ビル7:54着のNEX3号に乗りました

空席マシマシw

3タミクエスト

さて、成田空港に着きました
昔は社用でJALを使って海外に行くこともあったので空港第2ビル駅はなじみのある場所です
もちろん今回はLCC専用第3ターミナルから出発しますのでえっちらおっちら歩いて移動します
途中起伏のある専用通路を渡りながら5分ほどでチェックインカウンターにつきました

殺風景ですな

自動チェックイン機に予約成立時にメールで届いた旅程表のバーコードをかざしチェックイン完了、簡単なもんです この後手荷物の重量を測ります
LCCですから持ち込み重量は7Kgまでですがこちとら、撮影機材をしっかり背負ってますので到底それでは収まりません
現地でのエクストラチャージはけっこうしますので、予約時にオプション付けといて正解でした

無事軽量終了!

ここから先は通常の国内線ボーディング手順と大きくは変わりません
LCC搭乗時のプレッシャーとなる成田第3ターミナルクエストは早々と終了しました ちょっと拍子抜けです

階段降りて搭乗口へ⇒
今日の搭乗機  陸ドメ大好き

旭川着~ランチタイム

11:20 予定通り旭川に到着しました
これまた予定通り、かなりの低温です
さて、ここから旭川駅まは「旭川電気軌道」のバスで向かいます
かつて最北の地で鉄道線を運営し、最近は60年前の6輪バスを復活させたことで全国に名を馳せたあの会社です

旭川空港には来ませんw

11:50発のバスは30分ほどで旭川に着きました
ちょうど、ランチタイムです 次に乗る予定の13:48発4527Dまでしばらく時間があるので、昼ご飯にしましょう♪
せっかく旭川に来たんだから〇〇食べなければ、ということで、駅から15分ほど歩き、旭川ラーメンの元祖「蜂屋」さんにお邪魔しました

油膜がギラギラ

こちらのラーメンは焦がしラードに表面が覆われ、味が濃いように見えますが、普通の醬油ラーメンです
冷めにくくする北国の知恵なんですね、美味しくいただきました♪

4527D 上川行き

再び旭川駅に戻りました
最初は時間が余ったら立ち飲みでも、とか思っていましたが結構時間がかかり、ホームに上がると13:48発の上川行(H100形1両)は、すでにたくさんのお客様が乗った状態でした、ヤバい!

4527D 上川行き


改札横の売店でおときゅうパスを見せ、1割引きでビールやつまみを嬉しそうに買っている間に車内は帰宅の学生やら地元の方で占められています
なんとか1席を確保してホームに出ると宗谷ラッセルが出発の準備をしていました
今年、2024年から石北ラッセルは新鋭のキヤ291が担当しているようですが、宗谷ラッセルはDE15形が最後の活躍をしています

今日の宗谷ラッセルは標準色単線型♪

このあと、中愛別に向かいます
旭川出発時の空模様は重い雪雲が垂れ込めていましたが、風も弱く雪はほとんど降っていませんでした

中愛別駅~愛山駅

絵にかいたような北海道の駅舎

14:32 中愛別に着きました
お目当ては16時頃旭川に上る石北本線遠軽以西唯一?のキハ40充当4622Dの撮影です
本当は白滝発祥の地で押さえたかったのですが、インが女満別から旭川に変わったことで間に合わず、こちらとなりました
中愛別~愛山は北海道の駅間としては激短の4Km程です
乗車予定の4529Dは愛山駅17:21発、慣れない雪道を歩き、撮影をしながらでも十分間に合うはずです
駅を出てしきりと除雪車が往来する道道を東に進みます

雪煙で後ろが見えません

途中、上りの「大雪」とすれ違いました
粉雪がプロジェクターライトに反射し、いかにも北海道!って感じですね
この写真の場所から少し西に進みんだ踏切脇で40を待つことにします
だんだんと光量が落ち、風も吹きだしたころ、4622D旭川行きが前照灯を輝かせやってきました♪

今回ツアーのベストカット⁈

今日の撮影はそれほど期待していませんでしたが、そこそこ納得いく撮影ができたので、三脚をたたみ愛山駅に向かいます
30分ほど歩いて愛山駅に着きました
これまた典型的な北海道の無人駅です

すっかり暮れました


だれもいない待合室はホームから道を挟んだ向かい側で
真っ暗だったので、自分で電気をつけましたw
中の張り紙を見ると2024年3月には廃止になるとのことでした
偶々ですが来れて、記録が残せて良かったです

スイッチON

待つことしばし踏切が鳴り、小雪舞う中4529Dが闇の向こうからやって来ました 
待合室の照明を切ろうか迷いましたが、そのまま残しました

さよなら愛山駅

しっかりと暖房が効いた車内は、乗り込んだとたんホッとします
本日の泊りは網走、まだまだ先があります
脳内プランでは「遠軽で途中下車して夜鉄!」なんて思ってましたが、疲れがじわじわ来て、そんな体力も残されていないようです
17時32分 4529Dは定刻に上川駅に到着しました
ここで本日の最終乗車となる大雪3号に乗り換えます

上川駅 雪がビッシリ


ラウンジ「大雪」

上川での乗り換え時間は15分!雪道で転ばないように駅前のコンビニで夜食を調達し駅に戻ると列車の音が響いていました あーアブナイアブナイ
時刻表によると、今日の大雪3号は「ラベンダー編成」です
なにそれ?という方も多いと思いますが、先頭に1両自由席のラウンジカーが連結されていて、ゆっくりと汽車旅を楽しめるありがたい列車なんです


網走側(増1)ラベンダーラウンジ 自由席です

網走までは(特急を以てしても)3時間の道のり!さて、吞みますか♪

まさに「走るラウンジ」Wi-fi 電源完備ウレシすぎます

今日はボックスが埋まっていたのでカウンターに着席しました

呑むよね~

雪深い山中を淡々と走り、18時57分 大雪3号は遠軽に到着しました
ここで列車は進行方向を変えます
少し停車時間があるので、こ線橋からヨンマルの写真を撮りました

続行の下り北見行き?遠くにスキー場の灯が見えてます

この後石北本線随一の難所「常紋峠」をあっさり通過し(下りだしね)
20時44分 最北の都市、網走に着きました
デッキからホームに降りると風は冷たく肌を刺し、雪は風に運ばれ渦を巻いています 明日の撮影が気になるところですが、まあ今日はとりあえず宿に行って旅装を解き、美味しいものでも食べに行くことにしましょうか、、、

本日の最終目的地につきました

さて、改札を出ると何やら不穏な雰囲気を察知、駅員さんが何人かに囲まれています どうしたどうした??

悲しいお知らせ

え、1月25日全面運休って!流氷キハ撮れない上に網走からどこへも移動できないやんけ!
悲劇はいつも突然目の前に現れます
がっくりと肩を落としホテルまで歩いて荷物を置き、ハクチョウが哀しげに鳴く網走川の川べり伝いに唯一の飲み屋街に出かけました
こんな日が来るとは思わなかった車内でウキウキ検索していた居酒屋に振られ、途方に暮れて繁華街をさまよっていると明るい光が零れる店に遭遇!吸い寄せられるように店内に入りました
ここのお店が大当たりで、レストラン格付けサイトでもかなりの評価の店だったのはまさに地獄に仏でしょうか
とりあえずビールを(^^♪


サッポロクラシックの瓶とは珍しや

さて、網走に来たのでお刺身盛りをお願いします


ピカピカ光ってます

ツブガイ・タコの頭・ソイ どれも美味しかったですし、この3点盛りを出すなんてなかなかのセンスと感服しました


白米が最高においしかったです

いつもならもう少し飲むのですが、疲れもあり、不安もありで早々に切り上げました
〆にはカレイを焼いていただきました 絶品でした
網走に行かれた際は是非 お勧めです♪
季節の旨いものと酒 さわ
0152-43-2645
北海道網走市南3条東1丁目
https://tabelog.com/hokkaido/A0110/A011001/1005926/


お刺身なんて食べられなさそうな外観とのギャップに萌えました

あとは帰って寝るだけです
再びハクチョウが鳴く川べりを15分かけてホテルに戻りました
長い1日が終わろうとしています 道中それほど風もなく雪もないので「もしかしたら昼くらいから列車も動くかな」なんてのんきに考え開いたスマホの「明日の網走の天気」を見て仰天
そこには「今シーズン最大級の寒波」「災害レベルの暴風雪」「家から出ないよう」などの禍々しい言葉がちりばめられていたのでした😢
次回「風雪激闘編」に続くwww


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