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なぜ私がコミュニティマネージャーになったのか?【福岡】

シーズンになると三越のライオンがホークスのユニフォームを纏う街、福岡。そしてパルコや大丸の店内では「いざゆけ若鷹軍団」がエンドレスで流れ、独特な雰囲気で盛り上がる。福岡空港では同じくユニフォームを着たグランドスタッフがせわしく動き回り、街中に出てもユニフォームを着たクロネコヤマトの配達員が台車を押している。

夏になると男たちは長法被(ながはっぴ)姿が正装となる。もちろん全員ではないが、天神でも中洲でも、あちこちで目にするほどその数は多い。福岡に夏の訪れを告げる博多祇園山笠の時期だ。正装であるため、結婚式や学会などもこの格好で問題ない。市長ですら経済会に長法被で参加するほどだ。

何この一体感。何この熱さ。

160万人弱の人口を抱える日本有数の大都市でありながら、独自の文化や風習が色濃く残り、決して東京のコピーにならない街。

当然ここに住む人もそれをわかっている。市が行ったアンケート調査では、住民の実に97.8%が「福岡市のことが好き」と回答している。

(出展:福岡市 データでわかるイイトコ福岡

ちょっと異常だ。なんなんだこの地元愛の強さ。

言うまでもないが自分もこの97.8%に入っている。そしてホークス松田選手の熱男というフレーズが大好きだ。

個の力で何とかなる街

20年ぶりにこの街にUターンしてあらためて思ったこと。それは自営業やフリーランスなど、個人で稼いで生活している人が意外と多いなということ。

もちろん、東京にもそういう人はいたが、自分の周りはほとんどがサラリーマン。通勤電車で職場に通い、理不尽な上司に心の中で舌を出しながら働く人たち。その代償として安定した生活を手に入れる。それが悪いとは今でも思わないけど、サラリーマン=安定ではなくなりつつある現在、ワークスタイルを変えるチャンスだとも思う。

話を戻そう。

夜、天神や大名、中洲といった福岡の繁華街を歩くとわかる。チェーン居酒屋が無いのだ。〇の蔵や〇の舞などといった、首都圏では必ずどこの駅前にもあるチェーン系の居酒屋が、福岡にはほとんど無い。代わりに個人や地元企業でやっている居酒屋が多く、どこも繁盛している。

居酒屋だけじゃない。古着屋、セレクトショップ、雑貨屋、カフェなど、尖った個人がやっている店が繁盛しているのだ。

もちろん、ライターやデザイナーといったクリエイティブ系人材もフリーランスがたくさんいる。各種交流会などに顔を出すことも多いが、行くたびに新しい出会いがあり、活気がある。そしてみんな都会で生活していけるだけの十分な報酬を得ている。福岡の生活コストが安いというのも理由だろう。

福岡は個人が自分の力で稼いでいくことが出来る街なのだ。


地元に対して何ができるかを探した結果

フリーランスとして軌道に乗り始め、生活も安定してきた。もちろんそれで安心できないのはフリーランスの宿命。常に仕事を確保し続けなければならない。

とはいえ、自分のことだけでなく、自分の周囲に対して何か貢献できることはないかと考えるようになったのはごく自然なことだと思う。マズローの欲求段階説ではないが、ボランティアや寄付など社会的な貢献活動も必要だと感じ始めたのが一昨年くらいの話。地域イベントにボランティアで運営スタッフとして参加したり、出身大学に寄付をしたりすることである程度の役目をはたしてきた。

そして今年。付き合いのあるランサーズさんの社員の方から福岡でコミュニティマネージャーを募集しているという話をいただき、その場で立候補した。

大好きな福岡で、そして自分のフィールドであるフリーランスという分野で、街を熱く盛り上げていくことが出来る。

最近では副業(複業)フリーランスという概念も広がっている。会社員でありながら平日夜や週末にフリーランスとして活動するという考え方だ。大企業を中心とした副業解禁の動きがそれに拍車をかけている。ただ、いきなり副業フリーランスがいいと言われても戸惑うばかりだろう。近くのコンビニでバイトするのとはわけが違う。

専業フリーランスにしてもそうだ。今十分な報酬を得ていても、一寸先は闇。互助会ほど強いものでなくとも、何かしらの横のつながりを持って仕事を確保していく手段はあった方が良い。元々福岡は紹介文化が根強い街だ。仕事も知り合いからの紹介でどんどん入ってくる。知り合いを増やすことが営業活動でもある、ということだ。

長くなったが、つまりは福岡大好きフリーランスである自分が、同じく福岡が好きでこの街を選び、この街で頑張るさまざまな人たちを結びつける役割を担いたい、そしてフリーランスの力で街を熱く盛り上げたいということに尽きる。

熱男ぉ~!

コミュニティで目指すこと

新しい働き方LAB福岡のコミュニティはまだ立ち上がったばかりだ。とはいえ、既に福岡ではフリーランス同士が活発に交流している。さまざまなコミュニティが存在し、知り合いも多い。

となると、新しい働き方LAB福岡コミュニティのやるべきことは必然と絞られてくる。大まかに記すと

所属するフリーランスのセルフブランディング

フリーランスのチームビルディング

の2つである。

具体的な方策については追って書いていきたいが、まずはフリーランスとしてのスキルや知名度・ブランドを上げること、そして特定のプラットフォームに依存せずフリーランスのチームで大きな案件を獲得していくことだと考えている。

そのために、コミュニティイベントを通して、フリーランスとして活動していく上での有益な情報を共有し、福岡にはこれだけ優秀なフリーランスが多くそろっているんだぞというところを内外に見せつけたい。

そしていずれは、福岡のフリーランスの力を結集して、何か大きなことが出来ればいいな。

ということで、初noteでした。





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