神様、仏様、カリー様のような普段の不断の努力の成果
シリーズで読んでいるビジョナリーカンパニー。
その4巻目。
正直、今までの4冊の中でも、最も心に響いた内容。
なぜか?
コロナ禍や自然災害など、今まさに起こっている事態に対して、企業と言うより、一個人として心得ておくべきこと、そして実践に移すべき内容の為。
簡単に要約。
■主訴
不確実性の時代に飛躍する為に必要なことは、「環境」の差でなく「行動パターン」の違い。
■3つの行動のポイント
①20マイル行進
②銃撃に続いて砲弾発射
③死線を避けるリーダーシップ
→それらに命を吹き込む「やる気」の原動力。
それが「SMaC」レシピ。(Spercific,Methodical and Consistent)
■ポイントの概要
①首尾一貫して、好不調の波、予期せぬ事態の有無に関わらず、常に毎日同じペースで不断の努力や歩みを継続。
②種を複数撒き、何が何に命中したか、実証結果から把握し、そこに資源を投下して大砲で集中アプローチ。
③バッファー(予備の酸素ボンベ)を持ち、制御可否両リスクを回避し、ズームアウト(危機が訪れるスピード、計画変更の必要性の有無を自問)→ズームイン(計画遂行)で目標を達成。
→上記3点セットを、具体的に、整然と、一貫性を持って下記の順で継続。
①実証的想像力(レシピ開発と進化)
②狂信的規律(レシピ厳守)
③建設的パラノイア(必要に応じて変更)
+必ず訪れる「運」をどう捉えてどう活かすか?
以上が概念的まとめ。
著書の中には、具体的に、身近な例であれば、マイクロソフトの持続的成功⇔アップルの急落から回復→上昇への復活劇の対比。
同じく衰退知らずで上記を実践し続けるインテルやサウスウエスト航空の事例が、分かりやすく記載。
ストーリーの比較対象の概念のモデルとなった、山登りの実際のエピソードも克明に記載されており、概念本でありながら、物語としても堪能できる一冊。
そして、一人の人間としても認識し、行動に移すべき「生き残る為にマストな術」。
脚光を浴びてなくても、何を言われても、黙々と自分の一定のペースで毎日ひたすら目指すゴールを射抜く練習を欠かさず、やがて成功への階段を駆け登りていったスラムダンクの神や、NBAのカリーのような謙虚かつ不屈の精神。
予断を許さないコロナの第二波、第三波や、迎える夏にかけての自然災害。
街を眺めると無防備としか思えない、良いのか悪いのか無邪気に見える人々。
一方、自分自身、九死に一生を得て、障害者というニューノーマルな生活を経験している為か、人一倍、危機感には敏感。
いつ何時起こるか分からない、そして尽きるかも分からない大事な「命」を、後悔ないように燃やす為、改めて記載事項を胸に刻み、行動に移して生きたい。
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