週刊少年マガジン原作大賞 企画書『アオドル!』
<キャッチコピー>
最強男性アイドルを目指す俺たち、俺以外は男装女子!
<あらすじ>
幼い少年“アオ”は男性アイドルに憧れ、中学生に成長した彼はアイドルとなる。
美少年アイドルグループ“LOZER(ルーザー)”。
だが、アオを除くLOZERのメンバー3人は男装した少女たちだった!
少女たちは男性アイドル業界のトップを目指し、手強い他のアイドルたちと争い、時には協力しながらスターへの階段を駆け上がっていく。
もちろん、LOZERは男装がバレたら終わり。
男1人女子3人のグループで、当然のようにアオと女子メンバーたちは次第に惹かれあうことに。
だが、アイドルに恋は許されない。ましてや、同じグループ内では。
アオと少女たちの夢と恋の行方はどこへ向かうのか?。
<第1話ストーリー>
現在のアイドル業界は、アイドル専用ライブハウス“ステラ”での活動が主流。
ステラは全国各地にあり、各地のステラでのし上がったアイドルたちが東京の“グラン・ステラ”を目指す。
中学生の少年、アオは幼い頃からのアイドル好き。
アオは“横浜ステラ”の常連客で、男性アイドルのステージに夢中な少年として有名。
現在のアオの推し“LOZER”は、美少年四人のグループ(一人は活動休止中)
ただ、LOZERの人気は低く、ステラのランク付けでは“地下”という最下位。
アオはLOZERに他のアイドルとは違うものを感じて、ファンとして通っている。
あるとき、アオはLOZERの楽屋に迷い込み、そこで彼らの着替えに遭遇する。
LOZERの三人はなんと全員女だった!
LOZERのメンバーは元女子アイドルたちで、全員なんらかの事情で挫折し、男性アイドルとして再起したという。
元のパフォーマンス能力は高いが、“男装バレ”を恐れてステージで能力を発揮できない。
LOZERのエースの“キズナ”(16歳)は絶対に男装がバレたくない。
アオを逃がさないために、“覗き”を口実に「LOZERに入りなさい!」と強引にメンバーに引き入れる。
キズナはアオを“見習い”のつもりで入れたが、アオが意外なほど歌もダンスも上手いことに驚く。
だが、アオはLOZERメンバーと息が合わない。
実は、アオはかつてアイドルとしてステージに立ったが、挫折している。
苦い過去を思い出し、アオは逃げ出してしまう。
数日後、アオは恐る恐るステラにやってくる。
常連仲間からLOZERは、「今日のステージで客が百人入らないとクビ」と宣言されていると聞く。
このままではLOZERがクビになると、アオは彼女たちとステージに立つ。
アオはショタ少年で、歌もダンスも可愛すぎて、憧れた“かっこいい男性アイドル”らしくなく、それが原因で挫折している。
ファンも、“ママ”のように可愛がってくるのが苦手だった。
だが、今回は割り切って可愛い歌とダンスを披露。
男装メンバー三人も「男装バレ」が怖くて、無理に男っぽい歌やダンスを見せていたが、アオに合わせて可愛い歌とダンスを披露。
男性アイドルでありながら可愛いパフォーマンスを見せ、それが大ウケする。
客も無事に百人集まり、LOZERは継続することに。
アオも正式なメンバーとしてLOZERに加入する。
<第2話以降のストーリー>
アオは男装女子のアイドルグループ、LOZERに正式加入する。
目指すは所属する“横浜ステラ”のトップ。
だが、LOZERはまだ最低ランクの“地下”。
ステラには一気にランクアップする“下剋上”というシステムがある。
二つのグループ同士で集客数で勝負し、下のランクのグループが勝てばランクが入れ替わり、何段階も一気に上昇できる。
ただし、下位グループが負けた場合、グループは解散となるハイリスク・ハイリターンなシステム。
LOZERは中堅クラスのグループと衝突して、下剋上を挑む。
実はLOZERの女子たちはシェハウスで同居中。
アオもそこで暮らすことに。
全員、男装していても女子なので、男一人女子三人のハーレム生活に。
とはいえ、女子たちはアオより先輩で年上で、アオは彼女たちに服従することに。
アオは男性アイドルの推し活動も続けている。
だが、アイドルデビューしたので、アオは顔を隠すために“女装”する。
アオは下剋上のための研究も兼ねて、熱心に男性アイドルのステージを観て回っていく。
そんな中、別の熱心なファンである女子大生と意気投合して友人になる。
一方で、下剋上のためには良い曲が必要なため、アオはネットで活躍する有名作曲家に作曲を頼み込む。
しかし、「実はLOZERが下剋上を挑んだグループからも作曲を依頼されている」と判明。
両方に曲を提供するのは無理と断られる。
アオが困り果てる中、実はアオが意気投合した女子大生がその作曲家だと判明(作曲活動では顔も名前も隠している)。
アオは友人の縁を利用して仕事を頼みづらく、作曲依頼をあきらめる。
下剋上ステージが近づき、LOZERは新曲もないまま大ピンチに。
アオは女子大生に会うのを避けるため、女装しての推し活動も休止中。
そこに、女子大生から鬼のように連絡が届く。
もっと一緒に推し活したい、なんでもやるから戻ってきて!という身も蓋もない内容。
仕方なく、アオは女子大生に女装のことも自分がLOZERのメンバーであることも明かす。
女子大生は、友達のためなら曲を提供すると言い出す。
アオは熱心すぎる女子大生に押されて、提供を受け入れる。
LOZERは新曲で下剋上に成功。
一気にランクアップする。
LOZERが下剋上で、横浜ステラの中堅アイドルに。
だが、アオは未だにキズナ以外のメンバー二人のことはよく知らない。
残るLOZERのメンバーは、“ユーキ”と“リン”の二人。
ユーキはグループの最年長者で(17歳)、リーダー。
以前に所属していた女子アイドルグループでもリーダーだったが、厳しすぎたために他のメンバーを潰してしまった過去がある。
その反動で、メンバーを過剰に甘やかしてくる。
LOZERがぱっとしなかった原因の一つでもある。
アオはユーキが潰した女子アイドルグループの元メンバーと偶然出会う。
元メンバーはユーキが男装してアイドル活動をしていることに気づいており、アオに「ユーキに付き合っていたら潰される」と忠告してくる。
さらに元メンバーから、当時のレッスン動画を見せられる。
ユーキは今の甘い態度とは別人のように厳しく、アオが震え上がるほど。
そんな中、キズナとリンが一時的に実家に戻ることに。
シェアハウスで、アオはユーキと数日の間、二人きりに。
アオは、ユーキの昔の動画を思い出してビクビクすることに。
ユーキも自分の過去がバレたことをすぐに察する。
そして、「バレたからには仕方ない」とドSキャラに変貌。
シェアハウスの地下にはトレーニングルームもあり、ユーキと地獄の猛特訓を。
ユーキは新人のアオにレッスンをさせたくて仕方なかったらしい。
ユーキはアオに地獄のレッスンを施して満足し、我に返る。「またシゴいてしまった」と。
だが、アオはユーキのレッスンで成長し、わずか数日でユーキとリンに追いつきつつある。
アオはユーキに感謝し、これからも地獄のレッスンを受けたいと言い出す。
ユーキは「それは私のメンタルがもたない」と拒否するが、アオのやる気に悪い気はしない。
ユーキはアオに好意を持ち始める。
夏の“合宿所”イベント開始。
有望な若手男性アイドルがとあるリゾートホテルに集まり、リゾートに来た客の前でライブをこなすイベント。
現在の人気男性アイドルたちはすべて、このイベントで人気を得ている。
しかし、LOZERは泊まりのイベントで男装がバレないか気が気でない。
他の男性グループとの絡みも多く、バレそうになるが唯一の男子であるアオがなんとかフォローして回ることに。
LOZERは参加グループ内では、一番の新人で最低ランク。
アイドル業界は厳しく、LOZERは他のグループのパシリにされる。
イベントのステージの準備やレッスンが必要だが、他グループにこき使われて、それどころではない。
当然、ステージも失敗続き。
他のグループに言わせると「最弱グループの仕事は笑われること」らしい。
メンバーの一人、“リン”は大の男嫌い。
以前、女子アイドルグループに在籍中、すり寄ってきた男性アイドルを殴り飛ばしてしまい、グループから追い出された過去がある。
そのため、男性アイドルをよく思っていない。
特にLOZERにキツく当たってくるグループ“サーフィス”。
男性アイドルに敵意を見せる生意気なリンは、サーフィスの標的となってイジめられてしまう。
アオがリンをフォローしようとするが、リンはアオの助けを拒否する。
LOZERがサーフィスとコラボして合同でステージで歌うことに。
しかし、サーフィスは実力は高くLOZERを“バックダンサー”程度にしか考えていない。
コラボを嫌がるリンが合宿所から脱走。
アオがリンを追いかけて捕まえ、リンの本心を知る。
リンは本当は女子アイドルに戻りたいらしい。
だが、アオがもうリンが女子アイドルには戻れないときっぱりと言い切る。
アオはファンとしても、LOZERに男性アイドルのトップに立ってほしいと願う。
リンは男も男性アイドルも嫌いだが、ファンの男は嫌いになれないと笑い、ファンの願いならと受け入れる。
リンはメンバーで唯一髪を伸ばしていたが、ばっさり切って「大嫌いな男になりきる」と宣言。
元々、歌とダンスのポテンシャルが飛び抜けて高かったリンが本気になる。
ステージで暴走して連携も無視して一人だけ目立ち、サーフィスをも圧倒する。
メチャクチャなステージながら、LOZERの名前も一気に知れ渡っていく。
メンバーの紹介編、終了。
女子マネージャーの参加・休止中メンバーの復活、そしてアオがまさかの「女装アイドルデビュー」と話が広がっていく。
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