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ちょっと書きにくいことなのでこっちで。

昨日というか今日というか、今回の夜勤は退院後初日の爺さんがいた。前よりはやはり様子がおかしくて寝る前の薬を飲ませて横になってもらってたら、また起き出してきてロビーで過ごすこと数分。そっちに目をやると、白目ひん剥いて固まってる。声を掛けても反応しない。ヨダレもだらだら垂れてきてる。あらあら。とりあえずもう1人の夜勤者を呼んで、リーダーに電話を入れるよう指示された。

そりゃ焦ってるんだけど、どこか傍観者の気分で、俺にできたことって別にないし、今から俺がやれることもないよなぁとか思ってる。もしここでこの爺さんが死んだら俺はどうなるんやろう、衝撃を受けて精神的に参ってしまうんだろうか、でも今こんなこと考えてる時点でそうはならなそうだな…とか。でもやっぱり死の瞬間に立ち会うってのは体験するまで分からんかもしれんぞ、ドラマチックな心境の変化が訪れてくるのかもしれない、とか不謹慎な興味も湧いてしまってる。

その爺さんは俺がこのバイト始めて以降に入居してきて、日勤のときには一緒に将棋したりした人だったりはするんだけど、とかいう背景を思い出してはみても所詮他人なんよなぁとかアレコレ。

電話越しに状況を説明してとりあえず指示通りにしてたら、多分薬の効果らしい、ベッドに横になると落ち着いた様子で呼吸してる。よかったよかった。

で、今朝。その人に「あんた落ち着きすぎた声やったなぁ」と言われた。やっぱそうやったんやな。「その感じで喋ってくれたから助かったわ、ギャーギャーワメかれてもこっちも変に焦るだけやし」と褒められたりはしたものの、人間としては全く褒められた心境ではなかったんだよナァとか鼻をホジるような気分で聞き流した。

友達だったり親族だったりはやはりオロオロしてしまうとは思うけど、他人はどこまでも他人なんだろうな。

そういえばポトレもできれば「人(間という物)体」として撮りたかったりはする。その辺もこういう感情からきてるのかもしれない。はーあ、仮眠できんくて疲れた。寝よう。


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