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身体の中で起きていること①

人間が生命を維持するためには、エネルギーが必要となるのですが、エネルギーは、食事で得た栄養分と、呼吸で得た酸素による反応により生み出されます。そしてエネルギーを科学反応によって分解し、消費しています。この一連の科学反応をエネルギー代謝と呼んでいます。

エネルギー代謝は起きているときも、寝ているときも行われています。眠っている間も、体温、呼吸、血圧を正常値に維持する必要があるためです。身体は無意識に働き、エネルギーを消費しています。7~8時間の睡眠をとると、30~40分のランニングに相当する約300キロカロリーを消費するといわれています。

そのほかにも身体は24時間365日、無意識に休まず働いています。食べ物を食べると胃や腸が動いて消化を開始します。身体の中に異物が混入したり、しようとすると、くしゃみが出たり、涙が出たり、免疫細胞が働き始めたりします。

身の危険や環境変化を感じると、生命維持のために自律神経やホルモンが作用して、体温や体内の水分を一定に保とうとします。体内への異物混入は免疫細胞が食作用により取り込み消化しようとしていきます。

【眠っているときの働き】

脳:呼吸や体温維持のための指令を出す。活発に動く時間とゆっくり動く時間を交互に繰り返す。
呼吸:浅い呼吸と深い呼吸を繰り返す。
内臓:血液が集中。消化吸収力が高まる。
心拍:起きているときの安静時より少ない(個人差あり)
体温:起きているときより1~1.5℃低い。覚醒する時間に向かって徐々に上がる。
筋肉:寝返りをうつとき以外はほとんど使わない。
血圧:起きているときより10~20%程度下がる。

【起きているときの働き】

脳:呼吸をしたり、体温を保ったり、身体のバランスをとったりと常に活動している。
呼吸:安静時は成人平均、12~18回/1分間。新生児は35~50回。
内臓:消化活動や血液循環など、常に活動している。
心拍:平均60~75回/1分間で個人差あり。心臓が送り出す血液の量は約5~6リットル/1分間。
体温:36~37℃前後で個人差あり。朝が最も低体温。夕方に近づくと高くなる。1日の間で1℃の変化がある。
筋肉:姿勢保持や呼吸等、力を入れてなくても筋肉を使って身体を支えてkる。無意識に行う。
血圧:健康な人の正常値は最高血圧120mmHg未満、最低血圧80mmHg未満とされている。個人差あり。ただし、医療機関での計測時。

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