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アーセナルを分析してみた~守備~

前回、攻撃についての分析でやたら時間を食ってしまったので、後編となった守備の分析です。
残念ながら(?)フットサルに関する投稿よりもサッカーに関する投稿のほうがインプレッションが高いということを再び突き付けられてしまうこととなりましたがめげずに頑張っていきたいとおもったれうすでした。

さて今回はアーセナルの守備について触れていくわけですが、前回も述べたようにアーセナルの守備はペップ風味です。前から奪いに行こう!無理だったらとりあえずブロックを敷くよ!けど完成度は高くないよ!というのが基本の様子。ということで守備は基本怪しい、けどボールは自分たちのもとに置いておきたい。そうなるとゾーン3からのプレスは改善させようとするでしょうが、ブロック守備に関してはそのままなんじゃないかな?という予想をしております。あくまで予想。

Build up妨害~ZONE3からのハイプレス~

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スタートポジション:4-4-2(人への意識の高さ)
アンカー対応:2ndライン
GKへのプレス:あり

ざっくりとした特徴をあげておきました。基本的に守備においては4-4-2でセットし、そこから人を捕まえて行くような形態をとります。めんどくさいのは自分の守備の基準点が複数あらわれたときに半ば強引な特攻プレスをし始めるところですね。例えばGKに対して1stラインがジャンプ(=自分のマークを捨ててボールホルダーにプレスすること)したとき、空いてしまったもともとのマークに対しては同サイドのサイドハーフがこれまたジャンプして・・・みたいなことが起きます。

ジャンプの連続&人への強い意識からかなり前重心になるのが大きな特徴ですね。弓谷会でも、この前重心の傾向からひきつけてエデルソンが蹴っ飛ばせ!案がほぼ全員から出ていたと思います。当然僕も提案。ちなみにジャンプの嵐になったときに怪しさを見せていたのがペペです。ペペはポジショニングと守備意識が低いために穴になっていたりしました。

さて、この前重心の傾向ですが、それ自体はまあそういうスタイルもあるよね!って感じですが、このなかでも特筆すべきなのが

セバージョス、ジャカの両ボランチが持ち場を離れてプレスに来る(=人へのマークを優先する)

点だと思います。前が無理した分のつじつまはこの2人がとるぜ!スタイル。なかなかつよいですね。この2人の役割の多さは見ていてかわいそうなほどでした。

この特徴を逆手に取られエバートンには何回か疑似カウンターを食らっております。

Build up妨害~ZONE2,1のブロック守備~

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4-4-2でセット
チャンネルの対応:ボランチ
SHの守備意識:低め

アルテタのアーセナルの興味深いところはハイプレスにこだわりすぎないところなのかなと思っています。ただし先入観マシマシですが。

ブロック守備で過ごす時間が長い試合もあったとはいえ完成度はさほど高くありません。要因の1つ目はペぺの守備の怪しさ、2つ目は両ボランチの役割が多すぎることだと思います。

そもそもペペのポジションが怪しくてその背後を使われたりはまあ多い(笑)セットしたポジションから人を捕まえていくのに、セットしてるポジションが変だったらまあどうにもならんでしょうというところ。しかもSBの相方がベジェリンだと食いつき癖から背後のスペースはがら空き!なんてことも多々ありなかなか地獄、もしベジェリンとぺぺが並んでいたら迷わずそこを狙わせます、僕なら。

もう一つの怪しさ要因である、両ボランチのタスクオーバーですが先ほども取り上げたようにハイプレス時にも前に出る。ブロック守備でも前に出る。サイドのヘルプにも行く。そして、自分の背後チャンネル(CB-SB間)も埋めます!これはさすがに役割が多すぎるのではないかと言わざるを得ません。とくにこのアーセナルのDFは人を捕まえることを優先する傾向があるのでどう考えてもカバーしきれません。残念ながらオリンピアコス、ウェストハムはそのエリアを有効活用することはできていませんでしたが狙うならここだと思います。

フィニッシュワーク妨害

最後はボックス内の守備です。基本的にはゾーン的な何かです。ぶっちゃけよくわかりません。決まってないんじゃないかなと・・・という感じです。

基本的にCB2人+逆SBの3人が順番にニアから埋めていく形ですが、ナポリのように役割分担をしてクロスのコースを埋めるわけでもなく、ボールウォッチャーになるor近くにいた選手になんとなくつくというように見えました。真相は不明ですが、僕にはそう見えました。

その結果たいていの場合で大外、マイナスのクロスはかなりケアが甘くなっています。ボールウォッチャーにもなるのでカットインからのインスイングのクロスに対しても少し弱いです。事実、オリンピアコス戦の失点ではボールウォッチャーになっていたことでやられています。(時間帯の問題はもちろんありますが・・・)

まとめ

このチームの守備の生命線はハイプレスの完成度になると思います。正直2ボランチへの過負荷はどこのチームにも少なからず存在しているのでここをどうにかするというのは難しいところがあります。となるとやはりペップ学派として変態的なハイプレスに期待したいなというのが個人的な意見です。これに関してもグーナーの皆さん、経過報告お待ちしております(笑)

※最後に・・・

最後までお読みいただきありがとうございます。需要があるかはわかりませんが今回の弓谷会のプレゼンに使用した資料を配布したいと思います。

一応プレゼンの対象はお題にのっとり、「自チームの選手」を想定して作ってあります。なのでこのnoteには書いているけど、資料には書いていないこともあります。(あえて情報を削っている部分が結構あります)

基本的に、この資料+映像を用いてだいたい15分以内にプレゼンを終了することを意識して作成しています。僕がどんなことを意識してスカウティングを組み立てているかが反映されているのでぜひご覧ください。結構頑張って作ったので、いいねとおもったらぜひ投げ銭をよろしくお願いしますm(_ _)m

https://1drv.ms/p/s!AhnnXk-paOnw83EALfkPdjBBUGSj?e=XKYnaX

今回弓谷会で使用した映像は残念ながらこちらには添付しておりませんが、ご興味ある方はぜひどうぞ!それではアディオス!


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