55 今の私の「バイブル」となった本
子どもとの関わりのすべてが載っていなくとも、確実に大切にしたいことが多く載っている本。
眠り子です。
副島賢和さんの書かれた『あかはなそえじ先生の ひとりじゃないよ ぼくが院内学級の教師として学んだこと』という本を読みました。
そして、その本は、今の私にとってのバイブルとなりました。
今回は、この本の紹介&感想noteになります。
実は、この本を通しで読んだのは2回目です。
1回目の段階で、大切なことをたくさん教わったような気がしたのですが、とても自分の中に取り入れきれず、もう一度はじめから読み直しました。
この本の著者である副島さんは、25年間、公立小学校で教員を勤めた後、昭和大学病院内にある「さいかち学級」という、病院内学級で教師をされている方です。ドラマ『赤鼻のセンセイ』のモチーフになった方でもあるので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
病気の子どもに教育は必要なの?
学力の保障よりも先に、回復を優先するべきでは?
この本はまず、こうしたことに答えます。
何のために教育を行うのか。
それは、学力の保障を行うためだけではないことを、教えてくれました。
私は今、不登校の子どもと関わらせてもらっています。
そして、その子たちに勉強を教えることもあります。
なぜ、勉強を行うのか。
進学したくなったときに困らないようにするため?
社会に出たときに困らないようにするため?
それもあるでしょう。しかし、それだけではないのです。
なぜ私は、子どもと教育を通して関わるのか。
そのヒントになりました。
また、この本は、何も病気による困難を抱えた子どもたちとの関わりについてだけ書いてあるわけではありません。
確かに、病院にいる子どもとの関わりは、普段は気にしなくてもいいようなことを気にする必要がでてくる場合もあります。
しかし、基本的には、通常学級にいる子どもであっても、不登校の子どもであっても、自分の子どもであっても、どのような子どもであっても関わるうえで重要になることは変わりません。
この本は、子どもとの関わりのすべてが載っていなくとも、確実に大切にしたいことが多く載っている本だと思います。
この本に書かれていることが唯一絶対の正解ではありません。
しかし、子どもたちとの関わりのうえでヒントとなることは数多くちりばめられています。
子どもと関わる方は1回は読んでいただきたい。
そう思った本でした。
お読みいただきありがとうございました。
素敵な一日になりますように。
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